プレスリリース

2001年8月31日

大飯発電所2号機の原子炉起動開始の変更について

 大飯発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格出力117万5千キロワット)は、平成13年6月1日から第16回定期検査を実施しておりましたが、9月2日に原子炉を起動し、3日に臨界に達する予定でした。
 この起動準備のため、タービンのターニングを8月21日より実施しておりましたが、8月31日10時頃、「3-2B負荷トリップ」「3-2B PCモータ過負荷」の警報が発信し、ターニング油ポンプが自動停止しました。
 同ポンプ停止と同時に非常用油ポンプが自動起動したため、ターニング状態には異常はなく、現在もターニングは継続しています。
 その後、ターニング油ポンプのモータおよび電気系統の点検を実施しましたが、異常は認められなかったため、警報発信の原因はポンプ本体の不具合と考えられることから、今後、ターニング油ポンプの分解点検を実施し、その結果を踏まえ、原子炉の起動工程を決定することとしました。点検作業に時間を要するため、原子炉起動を数日程度延期する予定です。
 なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。

「ターニング」:
タービン起動前に、長時間の停止によりたわみの生じたタービンロータをターニング装置により低速(1.5回転/分)で回転させ、たわみを解消する作業。

「ターニング油ポンプ」:
ターニング中にタービン軸受けに潤滑油を供給するためのポンプ

「3-2B負荷トリップ」:
所内電源系統(3-2B母線)から電力を供給されている機器がトリップした場合に発信する警報

「3-2B PC(パワーセンター)モータ過負荷」:
所内電源系統(3-2B母線)から電力を供給されているモータが過負荷となった場合に発信する警報

以 上  

    


<参考資料>


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