プレスリリース

2001年1月30日

和歌山発電所建設予定地点廃棄物調査状況について

 当社は、和歌山発電所建設工事にあたり、発電所建設予定地点に埋め立てられた廃棄物を対象にダイオキシン類調査を実施していますが、このたび、その分析結果が得られましたので、お知らせします。

【調査概要】

 <調査目的>
・和歌山発電所建設予定地点は、埋立地の一部を公共的廃棄物および鉄鋼業廃棄物の最終処分先として利用していたため、ダイオキシン類が存在する可能性のある燃えがら・汚泥が約3%含まれていることから、ダイオキシン類の濃度把握とその対策を目的とした調査を実施。
 <調査期間>
平成12年1月~平成13年4月(平成12年9月から試料採取開始)
 <調査内容>
・発電所建設予定地のうち、掘削等の土地改変行為を行う場所を調査対象として、廃棄物、水質、大気に関するダイオキシン類調査を実施。
廃棄物調査
 ・ボーリング調査(7孔、3検体/孔、各削孔長約10m)
   採取試料:21検体
 ・トレンチ調査(8箇所:幅約2.0m、深さ約2.0m、総延長約70m)
  (燃えがら・汚泥 25検体
採取試料:60検体 鉱 滓 18検体
  その他建設廃材等 17検体)
水質調査  
  ・ボーリング孔から採水(7孔、1検体/孔)  採取試料:7検体
  大気調査  
  ・建設予定地内5箇所    採取試料:5検体
  ・建設地境界2箇所、市内3箇所  採取試料:5検体

 <調査状況>
・現在までに得られた分析データは以下のとおり。なお、当埋立地には、環境基準は適用されない。
 
廃棄物調査【参考:環境基準は1,000pg-TEQ/g以下】
 ・ボーリング調査 :3.5~540pg-TEQ/g
 ・トレンチ調査
 a.燃えがら・汚泥: 1.5~18,000pg-TEQ/g
(25検体のうち環境基準を超えるものは6検体
  1,200pg-TEQ/g、 2,200pg-TEQ/g、
  5,500pg-TEQ/g、 5,600pg-TEQ/g、
  15,000pg-TEQ/g、18,000pg-TEQ/g )
 b.鉱滓: 0.83~910pg-TEQ/g
 c.その他建設廃材等: 0.71~490pg-TEQ/g

水質調査【参考:環境基準は1pg-TEQ/リットル以下】

  0.093~1.6pg-TEQ/リットル
   [7検体のうち環境基準を超えるものは1検体:1.6pg-TEQ/リットル]
大気調査【参考:環境基準は0.6pg-TEQ/m3以下】
  0.068~0.35pg-TEQ/m3

【今後の対策】
 現在、学識経験者の指導に基づき、ダイオキシン類分布状況調査を進めていますが、今後の調査結果を踏まえて、行政当局のご指導も得ながら、基本的には掘削した廃棄物の封じ込め、工事中の飛散防止、排水の処理等の対策の検討を進めていきます。

以 上  

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