プレスリリース
1999
1999年11月15日
美浜発電所2号機の原子炉起動および調整運転の開始について
1.今回の定期検査を利用して実施した主な工事等
- (1)原子炉容器上部ふた取替工事
- 中長期的な保守性、経済性等を総合的に勘案し、将来的な健全性維持を図るという予防保全の観点から、既設の原子炉容器上部ふたを撤去し、新しい型の原子炉容器上部ふたに取替えました。
- (2)余熱除去系統注入ライン増強工事
- アクシデントマネジメント(AM)対策として、余熱除去系の再循環ができなかった場合に代替再循環経路を確保するため、新設の代替再循環ポンプを設置し余熱除去(低圧注入)系統注入ラインに接続しました。
- (3)原子炉冷却系統設備小口径配管他取替工事
- 海外における原子炉冷却系統設備の損傷事例等に鑑み、将来的な健全性維持を図るという予防保全の観点から、原子炉冷却系統設備の小口径配管の一部について、材質を変更した新しい配管に取り替えました。
2.蒸気発生器伝熱管の渦流探傷検査(ECT)の結果
- 蒸気発生器伝熱管(A-蒸気発生器、計3,382本)について、その健全性確認のため、渦流探傷検査(ECT)を実施した結果、有意な信号は認められませんでした。
- (参考)各蒸気発生器の伝熱管数:Aループ 3,382本(今回検査実施)
Bループ 3,382本 - (参考)各蒸気発生器の伝熱管数:Aループ 3,382本(今回検査実施)
3.燃料集合体の検査結果
- 燃料集合体(25体)について、外観検査を実施した結果、燃料集合体に異常は認められませんでした。
また、燃料集合体121体のうち33体を取替えました。
[取替用燃料集合体のうち、28体は新燃料集合体]
- 平成13年冬頃
5.その他
- 日本原子力発電(株)敦賀発電所2号機再生熱交換器連絡配管からの1次冷却材漏えい事象を踏まえ、再生熱交換器の連絡配管等の検査を行い異常のないことを確認しました。
以 上