ENTRY

MY PAGE

関電DX座談会

関電DX座談会

ITの力で切り拓く、
ビジネスと社会の“これから”

TALK BY

IT戦略室 業務改革推進グループ
R.YOKOYAMA

2020年入社/情報学研究科 通信情報システム専攻 修了

IT戦略室 業務改革推進グループ
K.ORIBE

2021年入社/工学研究科 電気電子工学専攻 修了

火力事業本部 火力運営部門 O&M戦略グループ 生成AIチーム
E.MATSUYAMA

2019年入社/工学研究科 電気電子情報通信工学専攻 修了

火力事業本部 火力運営部門 O&M戦略グループ 生成AIチーム
S.KAJITA

2021年入社/エネルギー科学研究科 エネルギー応用科学専攻 修了

※所属名や業務内容等は、取材時点のものです。

TALK THEME01

お客さまと社会への
貢献を目指す「関電DX」。

R.YOKOYAMA

近年、ITを軸に業務やビジネスのあり方を見直すDXが注目されています。そうした中、関西電力(以下:関電)がDXを進める目的は、より質の高いサービスを提供し、お客さまや社会に貢献することです。業務効率化や生産性向上といった社内の改善効果もありますが、それだけでなく、新しい価値創出にも取り組みながら、ITを戦略的に活用することで競争優位性を築くことを目指しています。

K.ORIBE

DXは業務効率化が最終目的になりがちですが、関電では中期経営計画に掲げるKX(Kanden Transformation)の実現を見据え、「お客さまや社会にどのような価値を提供するか」を起点にDXを進めている点が特徴だと思います。インフラを支える企業としての使命が、DXの方向性にも反映されていますね。

E.MATSUYAMA

関電は比較的早くからIT推進に力を入れてきた印象があります。長期的なビジョンに基づいてさまざまなシステムの導入や業務改善を進めてきた姿勢は、現場に近い部署で働く社員としても実感しています。

R.YOKOYAMA

2018年には、DXを通じて関電の業務変革や新規事業の創出を行うため、アクセンチュア株式会社と共同でK4 Digital株式会社を設立しました。そして、役員を中心に構成されたDX戦略委員会を立ち上げて、将来を見据えたビジョンを策定し、全社的な取り組みを前に進めています。直近では、「KANSAI DX AWARD 2025」での金賞の受賞や、「第43回IT賞」でのIT優秀賞の受賞など、数多くのITやDXに関する賞を受賞しています。こうしたことからも、当社は業界内でも積極的にIT活用を進めている企業といえるでしょう。

K.ORIBE

ここ数年の生成AIの進歩は本当に目覚ましいです。少し前まで正確性に課題がありましたが、業務で本格活用できるレベルまで精度が飛躍的に向上したと感じています。関電では、DXビジョンを策定し、早い段階から生成AIの検証・活用に取り組んできました。こうした準備があったからこそ、OpenAIとの戦略的連携やChatGPT Enterpriseの全社展開といった取り組みにつながっており、このスピード感に対応できている点が当社の強みだと思います。

S.KAJITA

これまで生成AIは“あると便利”という位置付けでしたが、今では“生成AIありき”で業務を考えるレベルに進歩しています。今後もさらに生成AIをはじめとするDXの重要性は高まっていくので、今どう取り組むかが問われていると感じています。

TALK THEME02

効果を高め、定着につなげる、
それぞれの役割と活動。

R.YOKOYAMA

DX推進の取り組みを紹介する前に、私たちの部署の役割から説明した方がいいですね。私とORIBEさんが所属するIT戦略室 業務改革推進グループでは、関電全体のDXビジョンを策定し、それに沿った業務改革の企画や導入に向けたマネジメントを担当しています。

K.ORIBE

IT戦略室の業務改革推進グループでは、全社共通で使える基盤やツールの導入を担当しております。導入して終わりではなく、サイト構築やガイドラインの整備、活用事例の発信などを通じて、全社員が“自分ごと”としてDXを捉えられるよう工夫しております。

E.MATSUYAMA

私とKAJITAさんは、火力部門のO&M戦略グループに所属しています。火力発電所の運用戦略を立案することが基本的な役割ですが、その中でも今やDXは欠かせない要素になっており、IT戦略室が示したDXビジョンを踏まえながら、火力部門としてはデジタルをフル活用した「スマート発電所構想」を描いています。IT戦略室が整備した基盤を活用しながら、さまざまな取り組みを企画・実施し未来の安定供給を支えていきたいと考えています。

S.KAJITA

IT戦略室がベースとなる部分の整備を担い、各部門がカスタマイズするのは、ワークフローや現場の実務をより深く理解している担当者の方が調整しやすいから。ITツールはほんの少し仕様が違っただけで使い勝手や効果に大きく影響するので、こうした役割分担はとても重要です。普段はIT戦略室のみなさんと直接顔を合わせて仕事をする機会は多くありませんが、シームレスに連携できる体制が整っています。

R.YOKOYAMA

私自身は、全社のDX戦略の策定に携わり、それを具体的な取り組みにつなげる役割を担っています。あわせて、IT関連の取り組みを社内外に発信する広報活動も行っています。DX戦略の策定では、中長期的な視点で将来像を描き、実現するためには「今何をすべきか」を検討するバックキャストの考え方が欠かせません。ITの仕事はテクニカルな側面が注目されがちですが、クリエイティブな発想も必要だと私は思います。

K.ORIBE

私は全社のオフィス業務の効率化に向けたDX推進を担当しています。具体的には、社員が日常的に行う業務に対して、標準ツールやツールの組み合わせによる最適な活用手順を「業務の型」として整備し、ガイドライン化して全社に共有・浸透させる役割です。日々の業務で意識しているのは、ITに限らずいろいろな分野に関心を持ち、情報をインプットすることです。YOKOYAMAさんが言われたように、私たちの仕事には発想力が求められるので、その元となる引き出しを増やすように心がけています。

E.MATSUYAMA

私は主に、火力部門でDX活用を促進するための施策の企画・運用を担当しています。現在は、全社向けのChatGPTを部門内へ広げる取り組みに力を入れています。発電所では独自の業務がいくつもあるため、どの工程で負担を軽減し、時間短縮につなげられるのかを検討しながら、システムを定着させていくことが私の仕事です。効率化を図るだけでなく、安全性と安定性を確保したうえで進めることが最も重要なので、慎重に検証を行なっています。

S.KAJITA

言おうとしていたことをほとんど言われてしまいました(笑)。こうした新しいシステムの導入は、“運転開始したら終わり”ではなく、そこから改善していくことも重要ですよね。

E.MATSUYAMA

使いはじめてわかる改善点もありますからね。改善についてはヒアリングを実施して、現場の声を改善検討に反映するようにしています。

S.KAJITA

いくら優れたシステムをつくっても、使ってもらわなければ意味がないので、周知活動もシステムのクオリティと同じくらい重要に考えています。

K.ORIBE

現場でシステムを定着させるために工夫されている点が多いと思うのですが、特に重視していることはありますか。

S.KAJITA

どうしても新しいものには慎重になりがちですし、IT関連となるとさらに敷居が高く感じられることもあります。でも、一度使ってもらえれば間違いなく効果を感じてもらえるので、気軽に使ってもらえるようにフレンドリーな情報発信を心がけています。

E.MATSUYAMA

当社は新しいものに関心が高い人が多いので、ありがたいことに順調に活用してもらっています。

S.KAJITA

私からもIT戦略室のお二人に伺いたいことがあります。会社全体を見る視点が求められる立場から、火力部門のDXの取り組みをどのように見られていますか。

R.YOKOYAMA

火力部門の策定した業務ビジョンを拝見した際、ITの動向や今後の展望を踏まえたうえで、火力部門が目指す方向や取り組むべき内容が示されていて感銘を受けました。私たちも学ぶべき点が多くあります。

S.KAJITA

ありがとうございます。そう評価してもらえるとうれしいですし、少し安心しました(笑)。

E.MATSUYAMA

方針を明文化することで多くの方に共有され、さまざまな意見をいただけるので、改めてその重要性を感じました。

TALK THEME03

多様なプロジェクトで得た
社員一人ひとりの学びと成長。

E.MATSUYAMA

DX関連の仕事で印象に残っている取り組みを紹介すれば、学生のみなさんも関電の現在地がイメージしやすいんじゃないでしょうか。

R.YOKOYAMA

そうですね。私は以前所属していたIT戦略グループでの経験です。関電は2025年6月にOpenAI社と戦略的連携を発表しましたが、その締結に向けた折衝や広報活動を担当しました。企業向けのChatGPT Enterpriseを全社導入するという内容です。その中では、社員がChatGPTを特定の業務に特化させて活用できる「カスタムGPT」というカスタマイズ機能も提供されています。プロジェクトの立ち上がりから実施までが数か月とタイトで、業務も多岐にわたりましたが、優先順位をつけて整理し、一つひとつ着実に進めていきました。

K.ORIBE

全社導入の前段階として、一部の社員に試行的に利用いただいていましたよね。

R.YOKOYAMA

はい。一定期間、実際に使ってもらい課題や効果を検証し、想定以上の効果と反響が得られたため全社導入しました。うれしいことに現時点で毎週70%以上の社員に使用されています。

K.ORIBE

私が印象に残っているのは、議事録作成に特化したカスタムGPTの開発です。これまで時間がかかっていた議事録作成を、ChatGPT EnterpriseとZoomを組み合わせて自動的に作成できるようにしました。全社展開前には、IT戦略室内で検証を行い、実際に業務で使えるレベルまで精度を高めました。初めての取り組みで試行錯誤の連続でしたが、導入後に「すごく便利になった」と言ったいただけることも多く、チャレンジして良かったと感じています。

S.KAJITA

若手社員がチャレンジできるのは関電の特徴ですね。私が携わった届出法令AIプロジェクトもそうでした。工事を発注する際、工事内容に応じて遵守すべき法令に関する届出事項などを判定してくれるシステムの開発、K4Digital社と協力して進めています。これまで人の知識や経験に基づいていた業務をAIがサポートすることで法令確認時間の短縮や届出漏れの防止につながっています。社内外のさまざまな方と一緒に取り組む中で、これまでにない視点や発想に触れることができ、学びの多いプロジェクトです。

E.MATSUYAMA

私も火力部門内でのChatGPT利用促進の取り組みで多くのことを学びました。スムーズに使ってもらえるように活用サイトをつくり、手順説明の他に事例集のコンテンツを設けるなど工夫をしました。その結果、部門内の約70%の方々に利用してもらうようになり、ヘビーユーザーも増えています。今後もさらにサイトの充実を進めたいと考えています。みなさんが言うように、生成AIの進歩のスピードが速く、変化する状況に合わせて柔軟に対応することが求められます。大変な面もありますが、それ以上にやりがいのある仕事です。

TALK THEME04

「変化をチャンスに」
関電が目指す今後の展望。

S.KAJITA

DXの中でも特に生成AIの活用によって、仕事の進め方が大きく変わると実感しています。

R.YOKOYAMA

そうですね。新しいビジネスを生み出すなど、関電の価値創出にも直結していくと考えています。

E.MATSUYAMA

働き手の減少という社会課題の面でも、DXが果たす役割は大きいと思います。また火力部門では、安価で安定した電源を継続的に供給するというミッションを果たし続けるためにDXは不可欠です。

K.ORIBE

すでに生成AIのある暮らしが当たり前になりつつありますからね。私の目標は、さらにDX推進を図り、社員一人ひとりが創造的な業務に打ち込めるようにすること。そのためには自分自身も生成AIの理解を深める必要があります。すでに研修への参加を予定している他、オンライン学習などを利用してスキルを磨いていきたいと思っています。

E.MATSUYAMA

より大きな効果につながる、高度な取り組みにも挑戦したいです。そのためには人財育成が欠かせないので、ITに携わる社員がもっとフィーチャーされる環境をつくりたいですね。火力部門がその先駆的な存在になるようがんばります。

S.KAJITA

今は多くの企業がDXに注力していて、「どこが一歩先を行くか」という状況です。そうした中で関電がリーディングカンパニーと言われるようになりたいと考えています。そして、その実現に貢献できる人財を目指しています。

R.YOKOYAMA

全社のDXを推進する立場としては、単にシステムを導入するだけでなく、すべての社員がITを活用して“変革の担い手”として活躍できる環境を整えることが目標です。「DXといえば関電」と言われるように、さらに高みを追求していきたいと思います。

MESSAGE就活中の学生さんにメッセージ

R.YOKOYAMA

関電で働くおもしろさは、若手のうちからスケールの大きい仕事を任せてもらえ、幅広い業務領域に挑戦できることです。就活では学業との両立で大変な場面もあると思いますが、多くの企業に目を向け、自分がワクワクする会社を選んでください。

K.ORIBE

AIはもはや特別なものではなく、一人ひとりが使いこなすことで、より独創的に働ける時代になっています。就活でも、自己分析や企業研究に活用できるはずです。そして、そこで得た知見を、ぜひ関電で活かしてほしいと思います。

E.MATSUYAMA

近年、組織や業務のあり方は大きく変わっています。生成AIの活用や発電業務の自動化、脱炭素や新たな電源開発など、挑戦のフィールドは広がっており、関電は自分次第で大きく成長できる環境だと感じています。

S.KAJITA

社会が大きく変化する中で、電力業界でもDXを活用した挑戦が進んでいます。関電は若手の声に耳を傾け、挑戦を後押ししてくれる会社です。前向きに仕事に取り組み、ともに成長していける仲間と出会えることを楽しみにしています。

CROSSTALK一覧へもどる