用語集(疫学関連)
相対危険(オッズ比)
危険(risk)に曝露した群と、曝露しなかった群との疾病発生あるいは死亡の危険度の比。
症例-対照研究においては、症例が曝露した割合と対照が曝露した割合との比。
オッズ比 = | 症例(患者)の曝露割合 |
対照(患者でない人)の曝露割合 |
95%信頼区間
サンプリングの取り方による誤差の範囲を評価する指標対危険(オッズ比)がこの範囲にあることを示す。
交絡因子
疫学研究(症例・対照研究など)を行うとき、調べようとする危険因子(ここでは電磁界)以外で、疾病の出現頻度に影響を与えるもの。
交絡因子の種類例
分類 | 内容 |
---|---|
宿主要因 | 遺伝、年齢、性、既往疾患、生理的条件、性格、精神的ストレス |
環境要因 (社会経済文化的) |
出生地・居住地(工業地域、交通量)、住居(換気・冷暖房・下水設備) 食生活(栄養素、嗜好、食品汚染)、嗜好品(飲酒、コーヒー、喫煙)、 職業(労働環境) |
環境要因 (自然) |
地理(飲料水、水質、大気汚染)、物理(騒音、振動)、 化学(天然毒、化学薬品、農薬) |
病因要因 | 細菌、病原体、発がん物質 |
ワイアコード
電線のサイズや本数、位置関係などをもとに、磁界の強さを分類する代替的な指標。ワイアコードは磁界測定に基づいて出されるものではない。
選択バイアス
実際に観察する集団が、本来目的とする集団、母集団の正しい代表ではなく、特定の傾向、特性、方向性をもった集団であるときに起こる偏り。
プール解析
既に行われた複数の研究の生データを集めて再度検討し、関連の有無やその程度をより合理的に推定する統計的手法。
調査研究 一覧
電磁波