一意専心 関西電力の安全DNA

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原子力安全統括という責務を胸に、世界最高水準の安全性確保を目指す 大飯発電所 原子力安全統括 佐藤

安全文化。それは関西電力において、一人ひとりが常に安全を心がけることによって、先輩から後輩へと、脈々と受け継がれてきた精神であり風土です。これまでも、そしてこれからも形成され続ける安全文化―。この安全文化を守り続ける関電マンの「安全への想い」に迫ります。

福島第一原子力発電所事故の反省

当社は、美浜発電所3号機事故の反省と教訓を安全性向上活動の原点としつつ、福島第一原子力発電所事故の反省を踏まえ、平成26年6月、すべての原子力発電所に所長に次ぐ職位として設置したのが、「原子力安全統括」。
発電所の原子力安全を一元的に推進する要職である。

培った現場力"世界の最高水準(エクセレンス)"を肌で体感

発電所において、発電室での当直業務をはじめ、安全管理課での原子燃料の炉心管理や検査業務、そして、保全計画課での保修業務など、発電所という"電気をつくる"現場で幅広い経験をした佐藤。その後の原子力事業本部での原子力安全に関わる様々な業務と合わせ、安全に関する知識や経験を蓄積するとともに、先輩から脈々と受け継がれてきた関電マンの魂を自らの体に染み込ませていった。

「当時、上司との面談で、「今後、どんな道に進みたいのか」と聞かれ、私は、電気という"もの"をつくることにやりがいを感じていたため、現場(発電所)で仕事がしたいと希望しました。"ものづくり"を生業にしていた父親の影響もあったかもしれません。」

発電所時代においても、国際原子力機関(IAEA)の対応など、海外との繋がりが多かった佐藤。平成17年から1年半、米国原子力発電運転協会(INPO)に出向し、INPO ピアレビュー*のレビュワー資格を取得。その後、日本原子力技術協会(JANTI)に出向し、INPOでの経験を活かし、日本のピアレビュー制度の構築に尽力。

*専門家が発電所やメーカーなどを訪問し、その専門的立場から事業所の安全性(原子力安全、放射線安全、労働安全等)と信頼性の確保に係わるパフォーマンスをレビュー(評価)する事により、事業所の安全性と信頼性を向上させることを目指すもの。

「アメリカに赴任した当初は、TOEICは600点台で、相手の言っていることの3割くらいしかわかりませんでした(笑)。実際にアメリカの発電所に赴き、実技訓練を受けました。単に「規制基準を守ればよい」ではなく、現状に満足することなく、世界の最高水準(エクセレンス)の安全性を目指す姿勢に感銘を受けました。言葉の壁や文化の違いなど、色々な困難はありましたが、「世界との違い」を知ることができた経験が何にも変えがたい財産となっています。」

2016年11月16日掲載

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