原子力発電について原子力って必要なの?
日本のエネルギー自給率は13.3%、資源の多くを輸入に頼っています
日本はエネルギーの大量消費国でありながら、エネルギー自給率がわずか13.3%と低く、エネルギー資源のほとんどを海外からの輸入に頼っています。
そういった状況の中で、いかにエネルギーを多様化し、安定的に資源を確保していくかが重要な課題となっています。
資源の獲得をめぐる国際的な競争
経済成長と人口増加により、今後、世界のエネルギー消費量は大幅な増加が見込まれています。
特に、アジアの発展途上国を中心に、化石燃料の利用が増え、世界のエネルギー需要量は2040年には2014年の約1.3倍になるともいわれ、限りある資源をめぐって世界で資源獲得競争が激化すると懸念されています。
暮らしを支える電気を供給するために、エネルギー資源の安定的な確保がより一層重要となっています。
安定供給が可能なウラン燃料
原子力発電の燃料となるウランは海外から輸入していますが、石油とは異なり産出国が偏っていないほか、政情の安定した国々に分散しているので、供給が安定しています。
ウランは少しの量で大量の電気をつくることができ、1度取り替えると1年以上発電できます。
また、使い終わったウラン燃料は再処理することで再び燃料として使用することができ、準国産エネルギーと位置づけられています。
また、発電コストの面でも、他の発電方法と比べて遜色のない水準です。