高浜発電所1,2号機の安全性向上対策工事に奮闘
地元への感謝を胸に安全最優先で
2018年11月12日掲載
- Q1: 今どんな仕事をやっているの?
- さまざまな機会を通じて、 地域の方々と顔を合わせ、原子力発電所の現場の状況を説明し、当社の取組みを理解していただけるようコミュニケーション活動をしています。
- Q2: これまでの仕事でやりがいを感じたのは?
- 地域の方々とのコミュニケーションを図る中で、自分の思いがちゃんと相手に伝わった瞬間です。
- Q3: 今のお気持ちをどうぞ!
- 40年以降運転は高浜町だけでなく、全国からも注目を浴びています。私たちの取組みが、地域の方々のご理解とともに地域の発展につながっていくと信じて、日々、誠実に取り組んでいきたいと思います。
- Q1: 今どんな仕事をやっているの?
- 燃料を入れている原子炉容器や、それを格納する原子炉格納容器といった設備の保全管理および保修計画をしています。
- Q2: これまでの仕事でやりがいを感じたのは?
- 高浜3,4号機の再稼動の際に、設備を現場に設置するための計画段階から一連の業務に携わったことです。
- Q3: 今のお気持ちをどうぞ!
- まずは再稼動した高浜3,4号機を通常の運転サイクルに戻し、安全・安定運転の実績を積み重ねるのが目標。次に40年以降運転に向けた高浜1,2号機の大型工事を安全最優先で完遂させたいと思います。
- Q1: 今どんな仕事をやっているの?
- 万一トラブルが発生したとしても、原子炉格納容器から放出される放射線を低減し、屋外作業員の被ばく線量を減らすために、高浜1,2号機の原子炉格納容器の上部に鉄骨と鉄筋コンクリートのドームで蓋をするという、世界初のトップドーム設置工事をしています。
- Q2: これまでの仕事でやりがいを感じたのは?
- 工事の打ち合わせや現場で、こうしたほうがもっと安全じゃないか、施工品質がより良くなるんじゃないかという自分の意見が反映されたときです。
- Q3: 今のお気持ちをどうぞ!
- まずはトップドーム設置工事という自分に与えられた仕事を安全最優先で取り組み、成し遂げたいと思います。
そして、「関電ええなぁ」と言われるような会社にしていきたいです。
- Q1: 今どんな仕事をやっているの?
- 高浜2号機の海水管を地下の堆積層から、強固な岩盤の中に移設する工事をしています。現在、深さ40mほどのところに、縦横約6mの大きさの海水管敷設用のトンネルを掘り進めています。
- Q2: これまでの仕事でやりがいを感じたのは?
- 色々な問題にぶつかりながらも一つひとつ解決していき、無事に設備が完成したときです。
- Q3: 今のお気持ちをどうぞ!
- 高浜3,4号機の再稼動に携わった経験を活かし、高浜1,2号機の安全対策工事に、安全最優先で取り組み、やり遂げたいと思います。
世界初!
高浜1,2号機のトップドーム設置工事
新規制基準施行後、皆さまのご協力のおかげで、高浜発電所3,4号機は、当社で初めて再稼動を果たしました。今、高浜発電所1,2号機では、もう一つの挑戦がはじまっています。現場第一線で奮闘している高浜発電所の4人に、現在の業務内容や仕事に対する思いについて、語り合ってもらいました。
みなさんの経歴について教えてください。
- 松本:
- 島根から出てきて、1985年に関電学園*に入り1年間勉強した後に、土木建築の仕事に携わるようになり、水力発電所、火力発電所、変電所を経て、高浜発電所に来ました。ここは7年目になりますね。
*以前大阪にあった関電の社員教育施設
-
- 中居:
- 僕はまだ入社3年目で、ここが最初の職場です。
生まれてから入社までずっと神戸で、大学では建築学を専攻し、高浜発電所の土木建築課に配属となりました。 - 澤井:
- 僕は美浜町出身で、最初の配属は美浜発電所でした。その後、同じ美浜町にある原子力事業本部で10年ほど勤務しました。
高浜発電所に来たのは昨年。
初めて実家を出ましたが、幼い頃から見てきた風景とよく似た環境なので、親近感がありますね。
- 栄徳:
- 入社以来、高浜発電所一筋。
機械系の出身で、今年で9年目になります。資源の少ない日本において重要な電源である原子力発電所を志望して鹿児島から出てきました。都会に近い火力発電所も魅力的でしたが・・・(笑)
なるほど(笑) みなさん、高浜1,2号機についてどんなお仕事をされてるんですか?
- 松本:
- 今携わっているのは、高浜2号機の海水管を移設するための工事。
海水管というのは、ポンプでくみ上げた海水が流れる管のことであり、万が一事故が発生した際に、原子炉を冷やすための重要な設備の一つです。この海水管は地下の堆積層にあるため、大きな地震に備え、強固な岩盤の中に移設します。
現在、深さ40mほどのところに、縦横約6mの大きさの海水管敷設用のトンネルを掘り進めています。
すごいスケールですね。
- 澤井:
- 僕は、さまざまな機会を通じて、高浜町の皆さんと顔を合わせ、原子力発電所の現場の状況を説明し、当社の取組みを理解していただけるようコミュニケーション活動をしています。
発電所の顔として地域の皆さんと接していますので、日々緊張感を持って仕事に取り組んでいます。 - 栄徳:
- 僕は、原子力特有の設備の保全管理をしています。具体的に言うと、燃料を入れている原子炉容器や、それを格納する原子炉格納容器といった設備を担当。
発電所における設備を点検し、安全性を評価したり、更なる信頼性向上のために、国内外の最新の知見を取り入れた保修計画を考えたりしています。
それって原子力発電所の心臓部ですよね。中居さんはどんなお仕事を?
- 中居:
- 僕が携わっているのは、高浜1,2号機のトップドーム設置工事です。原子炉格納容器の上部に鉄骨と鉄筋コンクリートのドームで蓋をする工事で、安全性向上対策の一つです。 万一トラブルが発生したとしても、原子炉格納容器から放出される放射線が低減され、屋外作業員の被ばく線量を減らすことができます。
トップドームって世界初ですよね。
- 中居:
- 既存の発電所にトップドームを取り付ける工事は世界初。
社内外からの注目度も高く、全社でも規模が大きい工事なんですが、1年目の秋頃から担当させてもらっています。
大任ですが、周りから何か言われませんでした?
- 中居:
- 3.11後に入社したので、正直言うと両親は当初、原子力発電所で働くことを心配していて。
でも、高浜発電所ではこれまでも長い間、安全運転を続けていること、そして地震や津波への対策をはじめ、日々、現場の安全性が高まっていることを説明し、自身の仕事が発電所の安全性につながっているということを話すことで、自分ごととして理解してくれて、今では応援してくれています。 また友人から心配されることもありますが(笑)、自分の思いや仕事内容を素直に話すと、とても興味深く聞いてくれますね。 - 栄徳:
- 僕も学生時代の友人や家族と話すときは、原子力発電所で働いているからこそ伝えられる思いを話しますね。
もちろん多くの方々は、原子力発電所の現場で働くことはないわけで、だからこそいろんなイメージを持っているんですよね(笑)よく「原子力がなくても、電力足りてるやん」みたいに言われたりするんですけど、例えば、火力発電は、CO2の排出や燃料を輸入に頼らざるを得ない、太陽光発電は、発電量が天候に左右されるなど、それぞれ得意なところ苦手なところがあります。
だから原子力を含め、いろんな電源をバランスよく持っておくことが重要だということを自分の言葉で伝えています。
安全を最優先に、現場で仕事をしている皆さんだから、その言葉に重みがありますね。
前例のない工事だから
試行錯誤と向き合うことを大切に
ほかには、どんな安全対策工事がされているんですか?
- 松本:
- 例えば、僕が以前携わっていた防潮堤。
津波に対する原子力発電所の更なる安全性、信頼性向上のための工事です。
3.11後は、高浜発電所周辺の断層が連動して地震が発生するケースまで想定し、潮位も考慮に入れた上で、高浜発電所放水口側では、最大約6.7m規模の津波を想定しています。そこで発電所の敷地内に津波が遡上してこないよう、安全サイドに立って、放水口側に高さ約8m、長さ約400mほどの防潮堤を2年ほどかけて設置し、高浜3,4号機の再稼動へとつなげました。
- 栄徳:
- 他にも、海水ポンプの竜巻対策の工事もあります。
海水ポンプは原子炉を冷やすための、重要な設備の一つなんですが、このポンプは屋外に設置されているので、更なる安全対策として、竜巻による飛来物から海水ポンプを守るための対策を検討したんです。その検討の中で、あえて想定したのが、風速100m/秒という過去に例がないような竜巻。この対策を、一から試行錯誤しながら検討を繰り返した結果、充分衝撃が吸収できるよう計算された堅牢な骨組みに三重構造のネットを設けました。より安全サイドに立った設計を行うことで、信頼性を高めるとともに、海水ポンプが故障したときに備え、他の水源を確保するなど、さまざまなリスクを可能な限り解消するよう努めています。
安全のために万全を期しているわけですね。
- 栄徳:
- 安全に終わりはないという意識で取り組んでいます。
「安全もリスクも生き物。常に変わっていくものなので、それに対応していくのが我々の使命ではないか」と…上司の言葉ですけどね(笑)
だけど終わりのない安全を追求するのって大変そうですね…。
- 松本:
- つくづくそう思いますね。
まずは地震や津波といった個々のリスクに対して安全性を検討することが大切なんです。
でも、それだけでは十分とは言えません。発電所全体で安全性が確保できているのか、国内外の状況と照らし合わせてどうなのか。安全やリスクに対する考え方も日々新しくなっていくので、きちんと対応していくことが重要なんです。
特に前例のない工事では、安全を確保するために、試行錯誤することが多いんです。高浜2号機の海水管移設工事では、火薬を使った工法を採用したんですよ。
もちろん、発破による音と振動は想定していましたが、原子力発電所の敷地内での掘削になりますし、特に発破による振動が、運転している高浜3,4号機に影響すると大変なことなので、関係各所と何度も協議を重ね、発破のたびに振動を測定しながら火薬量を調整し、振動による影響がないよう、安全最優先で慎重に作業を進めました。
ほかの皆さんも、安全最優先のために意識していることはありますか?
- 中居:
- 僕は、原子力発電所で働くからには、常にリスクに対する感受性を高め続けなければならないと思っています。
1年半ほど前、トップドーム工事で使用しているクレーンが倒れたことがありました。地元をはじめ、皆さまには大変ご迷惑とご心配をおかけし申し訳なく思っています。
幸いなことに、人的にも、安全上重要な設備にも大きな被害はありませんでしたが、事前のリスクに対する備えは本当に十分だったのか、その反省は、みんなでとことん突き詰めました。その中で、安全最優先というのは、発電所全体のことを考えて対応していくことはもちろん、自分たちの日々のオペレーションに対しても常に安全意識を高め続けていくことなんだと骨身にしみました。
この事故を教訓に、工事の実施前には気象条件の急変など想定されるあらゆるリスクに対し、協力会社さんを含め関係者全員で議論を行い、適切な処置を計画する、そして状況に合わせて臨機応変に対応するということを肝に銘じ、毎日の業務に取り組んでいます。
- 栄徳:
- 普段は当社と協力会社さんで2,000人ぐらいなんですが、高浜1,2号機における様々な安全対策工事を並行して進めている今は、4,000人強と倍以上の方々と協力し作業をしています。災害を未然に防ぐために大切なのは、一人ひとりの危険に対する感度なんです。それこそがスタートでありゴールなんです。
だから作業前には、工事を主管する各課や協力会社さんが集まり、小さなことでも気付いたことは伝え合うということをモットーに、顔を合わせてリスクに対するコミュニケーションを取るようにしています。
栄徳さんの試行錯誤は?
- 栄徳:
- 高浜3,4号機の再稼動に向けた使用前検査の対応ですね。
新規制基準施行後、当社として初めての対応だったので、どのような書類を作成するべきなのか、当社が実施した安全対策工事の内容を原子力規制庁にどのように説明すべきなのか、限られた時間の中で、試行錯誤の連続でしたが、後に続くプラントのためにも万全な準備を進め、日々を乗り切り、一つひとつ積み重ねていきました。
澤井さんが仕事で意識されていることは?
- 澤井:
- 高浜1,2号機の40年以降運転に関しては、「古い物を動かしても大丈夫なのか」というご心配の声もいただきます。そうしたお気持ちはよく分かります。だけど、安全を最優先に取り組んでいる私たちとしては、時間だけではなく、設備の健全性がしっかり担保されているかどうかを評価することが大切だと考えています。原子力発電所は長期間の運転をしても安全性が確保されるよう、材料、強度等に十分な余裕を持って設計、施工されています。
単に40年経ったからダメという議論は一見分かりやすいのですが、安全性とは必ずしも一致しないと思うんです。
この地域で生まれ、発電所とともに生活をしてきた高浜町の方々に、どのように安全性が確保されているのかをご説明し、ご理解・ご納得していただかなければならないと思っています。みなさんの不安解消のためには、単にご質問に答えるだけでなく、ご理解いただけるように、言葉を尽くし丁寧に相手に寄り添った説明をするように意識しています。
私たちは40年働いて定年退職します
でも発電所は違います
40年以降運転に対してどんな意見があるんですか?
- 澤井:
- 1985年に運転を開始した高浜3,4号機は比較的新しいので運転は認めるけど、高浜1,2号機の運転開始は1974年と75年。40年以上も経っているので、それを動かすのはどうなのかというお声をいただくこともあります。
- 栄徳:
-
だからこそ僕らは、巡視点検や定期的なポンプの起動試験などに加えて、振動診断や非破壊検査などのさまざまな診断技術も活用しながら日々の点検を行い、異常の早期発見に努めていますし、毎年の定期検査では、機器を部品レベルにまで分解し、細部まで確認を行い、メンテナンスや取替えを行い、新プラントと同等の高い信頼性を確保するよう努めています。
でも取替えられない設備もあるんですよね?
- 栄徳:
-
もちろんあります。
原子炉容器、それを覆う原子炉格納容器、更にそれらを覆うコンクリート構造物は取替えが難しいんです。
だからこそ、高浜1,2号機の40年以降運転には、原子力規制委員会による新規制基準への適合審査に加え、「特別点検」を実施して、運転期間延長の認可を得る必要があるんです。
「特別点検」とは、40年以降の運転を想定した場合に、取替えの難しい設備について法律に基づき劣化の状況を詳細に把握するための点検なんですが、具体的には、厚さ約20cmの鋼鉄でできた原子炉容器は、原子燃料を格納しているため、母材および溶接部にひびや割れなどの欠陥がないかを超音波を使って検査しました。
高さ約70m、内径約40m、厚さ約3cmの鋼鉄でできた原子炉格納容器は、鋼板の腐食を防止するための塗装が剥がれていないか、鋼板に腐食がないかを、外面内面ともに念入りに目視で点検しました。
厚さ約1mのコンクリート構造物については、約200本のコンクリートのサンプルを採取し、圧力をかけて強度に問題がないか、コンクリートの重量を計測し遮蔽能力が低下していないか、塩分量の測定によりコンクリート内部の鉄筋に腐食が生じていないかなどを評価しました。取替えられない設備であってもしっかりと点検を行うことで、設備の健全性を確認しました。
40年という時間が経過したからこそ、最新の技術知見を踏まえて点検を行うことで、さらに最大20年稼動させることのできる安全品質が確保されていることを、私たちがしっかりとお示ししていかなければならないと思っています。
でも「運転期間は原則40年」と言われると、それを超えて運転することは心配にもなりますよね。
- 栄徳:
-
さっきも言いましたが、人間からすれば40年は長いですよね。
40年も働けば、僕も定年退職です(笑)
でも原子力発電所は違います。原子力発電所を運転していく上で大切なことは、時間だけではなく、設備の品質がちゃんと確保されているかどうかです。
原子力発電所のすべての設備が40年前のままというわけではないですし、40年で原子力発電所が寿命を迎えるわけでもないのに、「40年経ったらダメ」というイメージが先行してしまっている部分はあると思います。
ただ、「高経年」という言葉を聞くと「大丈夫なの?」と少なからず不安に思われるのも理解できますから、私たちの取組みがどのようなものか、その実態を具体的にお伝えしていきたいですね。 - 松本:
- そうですね。
私たちが今、高浜1,2号機に対してやっていることを、しっかりやり遂げる。同時にその内容をきちんとお伝えすることで、「高経年」という言葉から感じる不安を払拭していきたいと思います。 - 中居:
- トップドーム設置工事もそうで、40年を超えたから取りつけるというわけではなく、安全性を更に向上させるための取組みです。
自分が携わっているのが原子力発電所の重要な設備の1つであるということを常に意識し、全力で取り組み、社員としての責任を果たしたいと思います。 - 栄徳:
- 新規制基準施行後、40年以降運転は日本では初の取組み。
今後のモデルケースになる業務なので、プレッシャーもありますが、日々前向きに取り組んでいきたいと思います。
これまでも、これからも
電気の安全・安定供給に向けて努力を続けていく
高浜発電所は3,4号機の再稼動のみならず、1,2号機の40年以降運転と全てが前例のない仕事。
そんな仕事の中で、みなさんがやりがいや喜びを感じるのって、どんなときですか?
- 松本:
-
高浜3,4号機の再稼動に向け、自分が担当した防潮堤の使用前検査で原子力規制庁の合格をもらえたときは、自身の仕事が原子力発電所の安全性向上に一翼を担えたと、達成感がありました。
また日常的には、協力会社さんと力を合わせ、一つのチームとなって取り組めているなって感じられたとき。
土木工事って自然相手だから、気象条件はもちろん地盤や地下水の状況なんかも工程に大きく影響するんで、問題が発生したら一旦立ち止まり、協力会社さんと一体となって情報を共有し、対策を行ってから工事を進めています。
- 栄徳:
- すごくわかりますね。
高浜3,4号機の再稼動のときは、設備を現場に設置するための計画段階から、再稼動するまでの一連の業務に携わり、やりがいを感じました。工事中は1週間も経てば、現場の様子はまったく違いますからね。 - 中居:
-
誰かがやってくれるんじゃなくて、自分たちがやるんです。だからこそ、協力会社さんや上司、同僚に思いを伝えていくことが大切だと感じています。トップドームの完成までには、まだまだ時間がかかりますが、安全最優先を着実に遂行しながら、自分の思いを込めたものにできたらと思っています。
- 澤井:
- 地域の方々とのコミュニケーションを図る中で、自分の思いがちゃんと相手に伝わった瞬間にやりがいを感じますし、対話の中で「ありがとう」などの温かいお言葉をかけていただけると、素直に嬉しいですね。
何であれ、物事の捉え方、考え方はさまざまです。だからこそ、地域の方々と私たちの間にリスペクトや信頼感がないと、通じ合うことはできないと思うんです。
昨年、高浜3,4号機が再稼動した際に「頑張ってくれたねぇ」と、また高浜1,2号機に関して「今回も頑張ってね」なんて言っていただけると、自分たちの原動力になりますし、高浜町の方々の期待に後押ししていただいているんだということを実感します。
コミュニケーション活動は本当に地道な活動ですが、一つひとつ積み重ねていくことで、地域の方々とのゆるぎない信頼関係をつくり上げていきたいと思います。
近道はないからこそ、一歩ずつ歩んでいくことが大切なんですね。
皆さんの今後の抱負をお聞かせください!
- 栄徳:
- 今年の7月に閣議決定された「エネルギー基本計画」のなかでも、原子力、火力、水力、再エネをバランスよくミックスすることが方針としてあり、原子力は今後も重要な電源の一つとなっています。
まずは再稼動した高浜3,4号機を通常の運転サイクルに戻し、安全・安定運転の実績を積み重ねるのが目標。次に40年以降運転に向けた高浜1,2号機の大型工事を安全最優先で完遂させたいと思っています。 - 中居:
- 僕はザックリなんですけど、入社したときから関電で働いてると言えば「大丈夫なん?」と言われることのほうが圧倒的に多かったんで、「関電ええなぁ」と言われるような会社にできたらいいなと(笑)
当然、高浜発電所の中での取組みだけで完結するものではないですが、まずは世界初のトップドーム設置工事という自分に与えられた仕事を安全最優先で取り組み、成し遂げることが重要だと思っています。 - 松本:
- 確かに。
僕もまずは高浜1,2号機の安全対策工事をやり遂げることが目標ですが、今後転勤で原子力発電所を離れたとしても、これまで現場で得てきた知識や感じた思いを社内外問わず伝えていきたい。
実際に原子力発電所に勤務しているからこそ見えること、伝えられることがありますよね。
社内でも原子力発電所の実態を知らない人もいるでしょうし、社外なら、なおさらですよね。
- 松本:
- それはものすごく実感しています。
原子力発電所って安全最優先に向けて真面目に取り組む真剣さもありつつ、笑顔でいきいきと仕事に励んでいる楽しい現場なんですよ(笑) - 澤井:
- 40年以降運転は高浜町だけでなく、全国からも注目を浴びています。
私たちの取組みが、地域の方々のご理解とともに地域の発展につながっていくと信じて、日々、誠実に取り組んでいきたいと思います。 - 中居:
- 原子力発電について、いろいろな意見があることは承知していますが、私たちの一つひとつの仕事が、原子力発電所の安全性を高めることにつながっているんだという実感があります。
それを大切に、やるべきことに真摯に取り組んでいくことが大事だと、僕はそう考えています。
バックナンバー
日本初の40年以降運転を目指して
地元への感謝を胸に安全最優先で
所長室 コミュニケーション係
澤井 大典
×
原子炉保修課
栄徳 幸祐
×
土木建築課
(トップドーム設置工事)
中居 宣紀
×
土木建築工事グループ
(2号海水管移設工事)
松本 卓也
え!?関電が鉄道事業?
今年で最後のトロバスに迫る
黒四管理事務所 運輸課
西澤 拓哉
×
黒四管理事務所 運輸課
田中 操
×
黒四管理事務所 運輸課
松尾 拓郎
震災後の需給逼迫を乗り越えろ!
南港発電所 発電室
大家 卓
×
燃料室 燃料運用グループ
岸本 英雄
×
赤穂発電所 保修課
西森 雅和
水害に飲み込まれた
水力発電所を復旧せよ!
海外土木グループ
浅香 遼
×
長殿発電所復旧工事所
新谷 昌弘
×
長殿発電所復旧工事所
広瀬 達也
電力の小売全面自由化は
チャンスだと思っていますよ。
神戸営業部 神戸営業所
永井 良樹
×
姫路営業部 豊岡営業所
高木 浩明
×
京都営業部 京都電気工事受付センター
松見 和通
×
滋賀営業部 八日市営業所
柚木 記久雄
安全面はめちゃくちゃ厳しいです。
「そこまでやるんや!」と。
原子力事業本部 安全技術G
澤野 弘幸
×
舞鶴発電所 保安課
勝間 篤
×
南大阪NW技術C設備形成
米澤 憲人
「関電で大丈夫?」
と心配はされました
お客さま本部 電力受給G
松田 将
×
国際事業本部 国際G
長谷川 亜美
×
燃料室 燃料運用G
梶 琢哉