地球温暖化が起こるワケ
地球温暖化が起こるワケ
地球温暖化が起こるその一因としては、人間活動による温室効果ガスの増加が考えられています。
温室効果ガスとは二酸化炭素(CO2)、メタンやフロンなどのこと。
太陽光によって地球が温められると、温められた地球からは赤外線という熱を宇宙に向かって放出します。このとき温室効果ガスが大気中にあると、この赤外線の一部を吸収して再び地球に返します。これによって地上の温度は高くなります。これを温室効果といいます。温室効果ガスが大気中に適度にあった工業化前は、地球は適度に温められ、世界の平均気温は14 度(推定)に保たれていました。
しかし温室効果ガスが増えてしまうと、地球から宇宙に向かって赤外線を放出する際に、温室効果ガスが赤外線をより多く吸収し、地球により多くの熱を返します。その結果、地球がさらに温められてしまうのです。
電力会社の事業活動とCO2の排出
電力会社の事業活動からのCO2排出量は、そのほとんどが、電力の安定供給・品質維持等に不可欠な火力発電で石炭・石油・LNGといった化石燃料を使用することによります。
電気は、経済活動や私たちの生活に欠かすことができないため、安定供給、経済性、環境性にバランスよく配慮する必要があります。電力会社は、このバランスをとる観点から、原子力発電を重要な電源の一つとして活用してきました。
震災以降、原子力発電所が長期停止し、火力発電所での燃料消費量が増加したことにより、CO2排出量は大幅に増加しましたが、原子力発電所が再稼動し、原子力発電の利用率が増加したことや、省エネによる電力消費量の減少により、現在はCO2排出量は減少しています。
※「地球温暖化対策の推進に関する法律」上の「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」に基づき計算しています。また、2011年度以降の調整後排出係数は、CO2クレジットの反映による控除分のほかに、太陽光余剰買取制度・再生可能エネルギーの全量固定価格買取制度のもとでの環境価値の調整も含まれます。