挑むプロジェクト

挑むプロジェクト 02

「液化天然ガス(LNG)の調達・販売力強化」に挑む

関西電力は、液化天然ガス(LNG)の調達・販売力を強化すべく、2017 年4 月に「関電トレーディングシンガポール社(KE Fuel Trading Singapore Pte. Ltd.)」を設立した。アジア太平洋エリアにおけるLNG 取引の中心地で、関連する情報や人材が集積するシンガポール。そこに現地法人を置くことで、価格変動や世界中のプレイヤーの最新動向をリアルタイムに把握し、取引に活用することが目的だ。関西電力が保有する各発電所の稼働状況に応じ、適時適量なLNG の調達・販売を実現し、経済性を追求する。

事業環境の変化に柔軟に対応

近年、電力小売全面自由化や再生可能エネルギーの導入拡大などにより、LNG所要量が大きく変動する可能性が高まりつつある。これまで取り組んできたスポット契約、短期契約、中長期契約を組み合わせた最適なポートフォリオ構築や、価格指標・調達先の多様化に加え、需給変動の調整弁としてLNGトレーディングの重要性が増しているのは明らかだ。事業環境がめまぐるしく変わる中、LNG調達・販売にかかる柔軟性・機動性は競争力の重要な源泉となるため、関電トレーディングシンガポール社の使命は、非常に重要なものと位置付けられている。

燃料取引のインナーサークル※へ

アジア太平洋エリアのLNG取引ハブの一つであるシンガポールには、世界中から電力会社・ガス会社をはじめとした買主や、資源メジャー、トレーダー、NOC(国営石油会社)などが集まり、インナーサークルを形成している。関電トレーディングシンガポール社に派遣された関西電力社員がインナーサークルに飛び込み、顔の見える付き合いを通じてネットワークを拡大したことで、これまで以上のスピード・精度で情報を獲得することが可能になった。“情報戦”を通じ得られたノウハウやネットワークを活かし、今後需要の拡大が見込まれるグローバルマーケットでのLNGトレーディングを通じた収益拡大も見据えている。

※マーケットで情報・影響力を持つ少数のプレイヤー達のバーチャルな集合体のこと

LNG事業の拡大に向けて

LNGのさらなる競争力確保に向け、昨年6 月にはLNGの調達・販売およびそれにかかる契約手続きを担う燃料トレーディンググループと燃料取引管理グループを新設。また、BP シンガポール社、Engie 社、東京ガスといった国内外の事業者との協力関係の更なる深化や、欧州等、シンガポール以外のLNG 取引ハブへの拠点設立検討も含め、LNG事業のさらなる強化を推進中。関西電力燃料室の事業フィールドは、世界中へ拡大していく。

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