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低炭素のリーディングカンパニーとして

自然の恵みである水を最大限に活用して、貴重な純国産エネルギーである水力発電を拡大することで低炭素社会の実現に貢献します。

低炭素社会の実現に向けた挑戦

今や脱炭素の流れは、世界的な潮流となっている。関西電力が持つ「低炭素」の強みの中核を担うのは言うまでもなく水力発電である。
水力発電は、最も古くから実用化された発電方法であり、エネルギー変換効率は他の電源に比べると非常に高い。また、資源の乏しい日本における貴重な純国産エネルギーであるばかりでなく、CO2を排出しないクリーンで安定供給性に優れた再生可能エネルギーでもある。
水力事業本部では、国内において①水力事業を通じて更なる収益を生み出していくための事業戦略の立案、②水力発電設備の改良・補修工事の設計、③水力発電設備を適切に維持していくための保守、④水力発電設備を効率的に運用していくための運転、⑤新たな地点での水力発電所の建設に取り組むこと、で水力発電による低炭素社会の実現に貢献している。
また、海外においても⑥国内で培った技術、ノウハウを活かして、海外での水力発電所の建設を成功させるなど、活躍のフィールドを海外にも広げている。

安全最優先での着実な水力発電所運営

水力発電を拡大していく上で、水力発電所の着実な運営は欠かせない。水力発電所の運営を行っていく上で、水力事業本部が第一に考えることが、安全の確保である。水力事業は一人ひとりの日々の業務の積み重ねにより成り立っているため、どのような業務においても安全の確保なしには考えられない。また、水力発電設備の設計、保守、運転などの業務ではこれまで培われてきた技術やノウハウを最大限に活かして、日々工夫を重ねている。こうした一つひとつの積み重ねが水力発電所の着実な運営を支えている。

激甚化する自然災害にも負けない強さ

2011年9月に奈良、和歌山地方に甚大な被害を与えた台風12号により長殿発電所は壊滅的な被害を受けた。水力事業本部はこの発電所を復旧する際に、自然災害に対してより強固な水力発電所とするだけでなく、最新技術を導入することで出力、発電電力量を増加させて復旧させるなど、転んでもただでは起きぬ強さを持って水力発電を拡大している。

「第2のくろよん」の建設

ラオス国では、高さ167m、堤頂長530mのダムを持つ出力約27万kWの水力発電所を完成させ、2019年9月より運転を開始している。この水力発電所、ダムの規模は日本一の堤高を誇る黒部ダムと同規模であることなどから水力事業本部では「第2のくろよん」として位置づけられている。
また、インドネシア国では、出力4.7万kWの水力発電所を完成させ、2019年5月より運転を開始している。
このように活躍のフィールドを海外にも広げて水力発電の拡大を進めている。

業務を通じたやりがい 業務を通じたやりがい

水力事業に関する仕事には様々な種類の業務があり、国内外問わず幅広い活躍のフィールドが広がっています。ここでは、これらの業務を通じたやりがいの一例を紹介します。

  1. ①事業戦略立案業務
    国レベルで議論されている新たな電力市場への対応、新規事業の立ち上げ、水力事業本部の組織体制の検討等、水力発電事業の将来を見据えた自分なりの戦略を検討・立案し、具現化することができます。
  2. ②発電設備の改良・補修工事の設計
    「より能力の高い設備に」、「より安全な設備に」…自身の工夫ひとつで、老朽化した発電設備を新たな設備に生まれ変わらせることができます。
  3. ③保守業務
    先人の方々が苦労して築いた地域に愛される発電所を大切に維持・管理していくため、これまで培ってきたノウハウを継承しつつ、自分なりの水力発電所にあった最適な保全方法を検討して実施していくことができます。
  4. ④運転業務
    揚水式、ダム式、流れ込み式などの河川の特徴を活かして運転を工夫することにより、再生可能エネルギーである水力発電の発電電力量を増加させるだけでなく、会社全体の収益向上にも貢献することができます。
  5. ⑤、⑥国内外での開発業務
    水力発電所は、それぞれの地点に応じた最適な設計を行う必要があるため、同じ設計の発電所は二つとしてありません。新たな地点に世界に一つだけのあなたのオリジナルな水力発電所を建設することができます。また、海外では水力発電所の建設を通じて相手国の電力インフラの整備にも貢献することができます。
学生の皆さんへのメッセージ 学生の皆さんへのメッセージ

わが国のエネルギー基本計画において、再生可能エネルギーの中でも安定供給性に優れたエネルギー源としての重要な役割を担うことが求められている水力発電。世界的な脱炭素の流れもあり、水力発電に対する期待が今後ますます高まることは想像に難しくありません。
国内外問わず幅広い活躍のフィールドが広がっている水力事業本部で、やりがいを持って仕事をしつつ、国内・海外の水力発電事業のトップランナーを一緒に目指して行きましょう。

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