2007年2月7日
美浜発電所3号機の本格運転再開について


 平成十六年八月九日、弊社は美浜発電所3号機において、五名もの方がお亡くなりになり、六名の方が重傷を負われるという、大変な事故を起こしてしまいました。改めて被災された方々ならびにご遺族、ご家族の方々に、心からお詫び申し上げます。

 弊社は二度とこのような事故を起こしてはならないと固く誓い、「安全を守る。それは私の使命、我が社の使命」という社長宣言のもと、配管管理体制の強化や、原子力事業本部の福井県内への移転、積極的な協力会社との対話活動など、再発防止対策の着実な実施と安全文化の再構築に全社を挙げて取り組んでまいりました。

 再発防止対策につきましては、昨年三月に国から「一連の活動が自律的に行われつつある」との評価をいただき、同年五月には福井県および美浜町ご当局から、美浜発電所3号機の運転再開のご了承を賜りました。その後、発電設備全体の健全性などの確認を行い、本年一月に原子炉を起動し、二月七日に国の検査に合格して、本格運転を再開いたしました。

 今後はより一層気持ちを引き締めて、安全・安定運転の継続に努め、社会の皆さまから信頼を賜ることが、何よりも大切であると考えております。全役員、全従業員が安全最優先を改めて心に誓い、事故の反省と教訓を決して風化させることなく、私が先頭に立ち、再発防止対策を継続的に改善しながら着実に実施し、安全の実績を一つひとつ積み重ねていくよう全力を尽くしてまいります。


平成十九年二月七日
関西電力株式会社
社長 森 詳介




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