環境庁(現環境省)報告書(1995.3)

電磁環境の健康影響に関する調査研究

電磁環境の健康影響に関する調査研究報告書

(1995年3月)

環境庁(現環境省)では、1991年度の調査研究報告以降の最新の知見の科学的整理を目的として、(財)日本環境協会に委託し、医学・工学の学識者9名からなる調査研究委員会(委員長:高久史麿・国立国際医療センター総長)を発足させ、研究論文の(117編)を収集・整理し、純粋に科学的な見地から現段階で判明している範囲を明らかにするための調査検討を実施。

結論

  • 01.今回レビューした研究論文は、一貫性をもって疫学研究の因果関係の判断基準を満たすものではなく、現時点で電磁環境の健康影響の有無を結論づけることはできず、1991年度のレビューと同じく、WHOの2つの環境保健基準35,69に示された極低周波電磁界の生体影響に関するこれまでの知見を修正するに足りる報告はない。
  • 02.我が国においても、疫学的研究やそれを補足する研究に必要な技術的事項に関する課題を解決し、具体的な研究手法を確立することが必要。

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