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ふるさと再発見

赤坂山と粟柄越(美浜町)

 赤坂山(標高約824m)の山頂に立つのは、今回で4回目。何度訪れても新鮮さと爽快感、そして歴史を感じ、多くの人が訪れる人気の山です。山頂へは各方向からアプローチできますが、美浜町新庄の折戸谷から、山頂にほど近い粟柄(あわがら)峠に向かう古くからの道「粟柄越(ごえ)」を選びました。深くV字形に切れ込んだ山道、道行く人々を見守ってきた峠の石仏、赤坂山山頂からの展望、そこから20分ほどで行ける明王ノ禿(みょうおうのはげ)の岩場など見どころをご紹介します。

取材協力・美浜町商工観光課(平成28年5月20日に撮影)

「粟柄関所跡」の石碑


1 かつて新庄で最も奥に位置した粟柄集落の跡(大正期に廃村)に立つ「粟柄関所跡」の石碑。ここから粟柄峠(赤坂山山頂の南側)を越えて、現在の滋賀県高島市マキノ町に向かう粟柄越(高島越)の道は、若狭と近江を結ぶ古くからの重要な交通路でした。江戸時代には粟柄に小浜藩の番所が置かれ、明治の中頃まで粟柄越で若狭の海産物や新庄の木炭などが近江へ運ばれました。

2 粟柄関所跡の石碑を通り過ぎてから2つ目の分岐を左折し、林道折戸線へ(分岐の案内板で確認を)。ここからは未舗装で路肩が崩れていたりするため、ご注意ください。
林道折戸線へ

赤坂山の登山口

3 林道折戸線の右側にある赤坂山の登山口(コンクリート製の階段)。近くに車を止めるスペースがあります。

粟柄越の古道

なだらかな尾根道

4 登り始めてしばらくは、杉林の中を歩き、やがて周りは広葉樹の森に。間もなく、なだらかな尾根道に出ます。
深くV字形に切れ込んだ道

5 深くV字形に切れ込んだ道。
長年、この道筋を多くの人や牛馬が行き来したことを
物語っています。周囲はブナの森です。

6 粟柄峠までの登りの半ばにある水場。牛馬に水を飲ませるために、峠道での水場は必要不可欠でした。
粟柄峠までの登りの半ばにある水場
赤坂山の山頂から望む南西方向の県境稜線と琵琶湖・高島市方面

粟柄峠の石仏
7 粟柄峠(標高約760m)の近くにある大岩をくり抜いてまつられている石仏。風化していて判然としませんが、馬頭観音といわれています。馬を守る仏様として、特に近世以降、広く信仰され、峠道を行き交う人馬を見守ってきました。

8 赤坂山の山頂から望む南西方向の県境稜線と琵琶湖・高島市方面。稜線の尾根伝いには、中央分水嶺をたどるロングトレイル(山道)が設けられています。粟柄越の道は、稜線の鞍部(右側2本の鉄塔の間)を横断。今は嶺南地方から近畿圏へ、原子力の電気を送るルートにもなっています。

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