事業所・関連施設

高浜発電所だより

高浜発電所だより 第114号 2016年3月

 町民のみなさまには、日頃より発電所の運営にご理解・ご支援をいただきありがとうございます。
 高浜4号機については、みなさまに一方ならぬご理解とご支援を賜りながら、慎重に再稼動工程を進めていたにもかかわらず、管理区域内での水漏れおよび原子炉の自動停止というトラブルでご心配とご迷惑をおかけし、誠に申し訳なく、深くお詫び申し上げます。今後、このようなトラブルを発生させないよう一層の緊張感を持って、何よりも安全性の確保に万全を期した上で、発電所の運営に取り組んでまいります。
 また、3月9日には、大津地方裁判所において高浜3・4号機運転禁止仮処分命令が決定されたことを受け、当社は、運転中の3号機を停止しました。本決定は、極めて遺憾であり、到底承服できないことから、大津地方裁判所に不服申立てを行いました。今後は、早期に仮処分命令を取り消ししていただくよう、高浜3・4号機の安全性の立証に全力を尽くしてまいります。

高浜3・4号機運転禁止仮処分命令に対する不服申立てを行いました

 3月14日、当社は、大津地方裁判所に、高浜3・4号機の運転禁止を求める仮処分命令決定に対する不服申立てを行いました。
 大津地方裁判所において、昨年1月末に仮処分の申立てがなされて以降、当社は、申立ての却下を求め、発電所の安全性が確保されていることについて、計14通、約840ページにわたる主張や、計219通、約6,380ページの立証資料を提出するなど、科学的・技術的かつ専門的知見に基づき具体的に主張・立証してきました。それにもかかわらず、大津地方裁判所は、当社が主張・立証責任を果たしていないと判断し、また、新規制基準を否定し、安全性の基礎にはならないと一方的に断じていることなどから、当社としては、不当な決定であると考えています。
 今後は、早期に仮処分命令を取り消していただくよう、高浜3・4号機の安全性の主張・立証に全力を尽くしてまいります。

高浜3・4号機
高浜3・4号機
当社がこれまでに提出した主張・立証資料
当社がこれまでに提出した主張・立証資料

 このたびの4号機で発生した水漏れおよび原子炉自動停止トラブルにおいては、みなさまに多大なるご心配とご迷惑をおかけし、深くお詫びいたします。
 今回のトラブル事象について、これまでの調査で判明しました原因ならびに対策についてご説明します。

高浜4号機の管理区域内での水漏れに係る原因と対策について
発生状況
 2月20日、起動試験に向け、1次冷却水を浄化する系統へ通水していたところ、水漏れを示す警報が発信しました。ただちに通水を停止し、運転員が現場を確認したところ、管理区域内の床面に水溜り(約8リットル)を発見しました。なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。
 調査の結果、1次系冷却水を浄化する系統にある弁からの水漏れであることを確認しました。
原因
 水漏れのあった弁は、非常に狭い場所に設置された、弁棒が横向きに長く伸びた形状であったことから、弁の組立て時にボルトの一部の締め付けが不足していたことが確認できました。この状態で、通水操作による一時的な高い圧力がかかったため、当該弁から水漏れが発生したものと推定しました。
対策
 当該弁を適正に締め付けるとともに、当該弁と同じように設置されている弁(約80箇所)の点検を行い、ボルトが適正に締め付けられていることを確認しました。また、ボルトを締め付ける手順を見直し、確実にボルトの締め付けが出来るようルール化しました。
 また、1次冷却水を浄化する系統へ通水する際は、圧力変動の影響が小さくなるように圧力が低いうちにこの運転操作を行うこともルール化しました。

高浜4号機の管理区域内での水漏れに係る原因 図

高浜4号機の発電機自動停止に伴う原子炉自動停止に係る原因と対策について
発生状況
 2月29日、並列操作(発電機を送電系統に接続する操作)を実施したところ、電力系統の保護リレー(M87B)が動作しました。これにより、発電機が自動停止するとともに、タービンおよび原子炉が自動停止しました。なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。
 調査の結果、運転員は手順どおり並列操作を実施しており、設備にも異常がないことを確認しました。
 並列操作時には、発電機と送電系統の電力の位相の差によって、瞬間的な潮流が生じますが、今回の並列時には送電系統側から発電機に向かって、当該保護リレー(M87B)の動作設定値(30%)を上回る潮流があったことを確認しました。
原因
 今回、動作した保護リレー(M87B)は、主変圧器の入口と出口を流れる電流の差を検知する本来の運用から、主変圧器の送電系統に流れる電流を検知する運用に変更していました。その際、保護リレー(M87B)の設定値が、並列操作時における発電機と送電系統の電力の位相の差により生じる瞬間的な潮流の影響を考慮したものになっておらず、そのため、保護リレー(M87B)が動作し、発電機と送電系統を切り離す信号が出てしまいました。

保護リレー動作時のイメージ

対策
 次回の並列操作時には、保護リレー(M87B)の通常と異なる動作設定値を、並列操作で瞬間的に流れ込む潮流を十分考慮した値である90%に変更します。
 また、今後、取替えを行う際は、メーカーに対して瞬間的に流れ込むような変化も含めた定量的な評価を義務付け、当社がその結果を確認することをルール化します。そして、このような潮流に関する社員への教育なども実施していきます。

保護リレー(M87B)の動作設定値

高浜1・2号機の原子炉設置変更許可申請の審査書案が了承されました

 高浜1・2号機については、昨年3月に原子炉設置変更許可申請を行っておりましたが、このたび、原子力規制委員会による1・2号機の審査書案が2月24日に了承されました。この審査書案に対する一般の方からの意見募集(パブリックコメント)が3月25日まで行われ、その結果を踏まえて、審査書がまとめられる予定です。
 高浜1・2号機については、原子炉等規制法に基づき、運転期間延長認可申請を7月7日までに認可を得る必要があり、原子炉設置変更許可申請に加え、工事計画認可申請についても、その期限までに許認可を得る必要があります。
 当社は、引き続き、新規制基準への適合性に係る審査に真摯、かつ迅速、的確に対応し、みなさまのご理解を賜りながら早期の再稼動を目指してまいります。

高浜1・2号機の新規制基準対応および運転期間の延長申請について
高浜1・2号機の新規制基準対応および運転期間の延長申請について

災害時における住民避難支援用の福祉車両を高浜町へ貸与しました

 当社は、万が一の災害時に、自治体からの要請に基づき、住民避難者の搬送支援や放射性物質の表面汚染検査(スクリーニング)への要員派遣などの協力を行なってまいりたいと考えています。高浜地域の避難支援に関しては、町内の社会福祉施設や在宅の避難行動要支援者等の避難に協力することを目的に、福祉車両やバスを確保することとしています。
 このたび、その一部である福祉車両(ストレッチャー、車椅子兼用)11台を、当社から高浜町へ貸与させていただき、町内の病院や福祉施設でご利用いただきます。

高浜町へ貸与した福祉車両

高浜町へ貸与した福祉車両

高浜町へ貸与した福祉車両

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