事業所・関連施設
高浜発電所
温排水の利用について
原子力発電所では、火力発電所と同じように蒸気の力でタービンを回して電気を作っています。
タービンを回した後の蒸気は、海水で冷やされてもとの水に戻ります。この蒸気を冷やした後の海水は、取水した時の温度より少し上昇して海に戻ります。これを「温排水」と呼んでいます。
温排水利用施設
高浜発電所では1,2号機から排出される温排水を利用して、アワビ、サザエを育成し、温排水の安全性・優位性について実証試験を行っています。
クロアワビ・サザエの成長過程
温排水利用によるクロアワビ・サザエの成長例
アワビ・サザエの育成
○温排水と自然海水を混ぜ合わせて、生育に最も適した水温(16度~20度)で飼育します。
温排水を利用することで自然海水の温度が低い冬季でもよく成長します。
(冬季の自然海水温が10度以下となるような時は、ほとんどエサを食べなくなるため自然界では成長が鈍くなります)
○当施設では親貝から産卵・ふ化させた幼生を海で一人立ちできる稚貝まで育成しています。