環境レポート2017

技術開発の取組み

電気事業者としての専門技術力を活かし、系統の運用や制御の技術、エネルギーマネジメント技術、環境保全技術などの技術開発を通じて低炭素社会の実現に貢献します。

日射量短時間予測システム「アポロン」の開発

天候により出力が変動する太陽光発電の大量導入に備え、当社と(株)気象工学研究所は、2012~2014年度で日射量短時間予測システム「アポロン」を開発しました。アポロンは気象衛星が撮影した雲画像から雲の特性を分析し、地表面の日射強度を推定(図1)、また、気象衛星画像に写る雲の時間変化から雲の移流を予測し(図2)、3時間30分先までの日射量を1kmメッシュごとに3分刻みで予測します。予測日射量を活用することで、太陽光発電出力の変動を事前に予測し、安定的な需給制御を実現できます。当社は、こうして太陽光発電の普及に貢献し、低炭素社会の実現をめざします。

衛生画像から3時間30分先(3分刻み)日射量を予測

帯水層蓄熱利用の実証事業を開始

2016年10月より、関西電力を代表とする研究グループは、うめきた2期暫定利用区域において、帯水層の蓄熱利用に係る実証事業を開始しました。帯水層にある地下水をくみ上げ、夏季には冷房の熱源として活用するとともに、その際に発生する排熱を帯水層に蓄えて、冬季には再びこれを暖房の熱源として活用する技術を実証する事業で、1万m2以上のビル空調を賄う大規模な帯水層蓄熱利用の実証事業は全国で初めてです。省エネルギー、CO排出削減、ヒートアイランド現象の緩和策として期待でき、また夜間電力で冷水を作り帯水層に蓄え、昼間に利用することによる電力需要のピーク抑制もめざします。

※帯水層:
地盤中に存在する、地下水を多く含む地層。地中温度は、地下10から15m以上の深さになると、年間を通して温度の変化がないため、夏場は外気温度よりも地中温度が低く、冬場は外気温度よりも地中温度が高い

帯水層蓄熱利用の実証事業の概要

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