安全・安定供給を守る「鉄塔取替工事」

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  • 「鉄塔取替工事」を行なう様子
  • 「つなぐ」役割を担う送電線とそれを支える鉄塔
  • クレーンを使い約1.2トン~1.5トンにもなる鉄塔部材を吊り上げていきます
  • 吊り上げられた鉄塔部材の組み立てをおこなう様子
  • 鉄塔の上で作業をおこなう現場作業員
  • 地上では取り替えた鉄塔部材を巻き取ります
  • 集中力と緊張感を持って作業をすすめていきます
  • 新工法を採用した姫路東火力線の一部区間(兵庫県姫路市)
  • 新しい金具を使って取替工事をおこなう作業員
  • 息をあわせながら作業をすすめていきます
  • 安全・安定供給を守る「鉄塔取替工事」

「絶対に停電を起こさないために」

発電所で作った電気を、皆さまのご家庭まで「つなぐ」ための重要な役割を担う送電線とそれを支える鉄塔。

これらを経年により老朽化した状態で放置しておくと、設備に損傷が生じ、広範囲にわたって停電が起きてしまう可能性があります。

それを防ぐために、送電線や鉄塔部材などの計画的な取替工事を行なっています。

”熟練の技”と”集中力・緊張感”を持って

取替工事にあたっては、高さ45~50メートル(ビル16階程度)にもなる鉄塔の上へ重さ約1.2トン~約1.5トンもの鉄塔部材(鉄塔腕金)を吊り上げなければなりません。カメラ

地上の作業者は、クレーンを操作し、鉄塔部材を水平に保ちながら、他の部材に当てないように、指揮者の指示と自身の目だけを頼りに正確かつスピーディーに吊り上げていきます。一方、鉄塔の上では、その部材を水平状態に保ったまま慎重に受け取り、組み立てをおこないます。息を合わせながらの作業はまさに"熟練の技"です。

それに加えて、それぞれが相当の"集中力と緊張感"を持って作業をおこなう必要があります。鉄塔の上は、時に強い風が吹きつけることもあり、一瞬の気の緩みが、落下事故につながりかねません。また、クレーンの誤操作により部材自体を落下させる可能性があるからです。

このように、地上と鉄塔の上で「熟練の技」を駆使しながら、「集中力・緊張感」を持って、取替工事をすすめていきます。

「より早く」~新工法を採用~

また、東日本大震災以降、需給が逼迫し、工事をおこなうための作業日数をほとんど確保できなくなりました。そこで、今回の工事では、従来と違った金具を採用した新工法を開発し、工事期間を約半分に短縮しました。

今後も引き続き、計画的な設備更新により、電気を安全・安定してお届けできるよう、現場作業員一丸となって進めてまいります。