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「『少産・長寿社会』への視点─人口論から考える」古田隆彦氏(2002.09.01)
に対し
小谷野敦氏より以下のご意見が寄せられました。それに対する古田氏の追加発言と併せて紹介します


「古田氏への疑問」

小谷野 敦・文藝評論家;東京大学非常勤講師

古田隆彦氏の少子高齢化社会に関する議論、なるほど高度経済成長期のような高速度社会を改めるほかないというのは同意する。しかし人口減少を徳川時代と比べても仕方あるまい。徳川時代は高齢社会ではなかったのだから。平均寿命は四十歳くらいである。少子化だけではなく高齢化が加わっているから問題になっているのに、それには答えていないではないか。■


「追加発言」

古田 隆彦・現代社会研究所所長

高齢化社会(あるいは高齢社会)という言葉には、2つの意味があります。1つは長寿者の数が多い社会、もう1つは年長者の比率が年少者よりも高い社会です。現代日本ではこの2つが混り合って使われています。

前者の意味では、過去のいかなる時代も、確かに高齢化社会とはいえません。日本人の平均寿命は、縄文期の13〜14歳、平安・室町期の15〜16歳、江戸中期の約20歳、後期の約37歳と、文明の変化とともに上昇してきました。平均寿命が80歳代に達した現在の年齢観からみれば、いずれも高齢者の少ない若者社会だったといえるでしょう。

だが、人口推移には増加期と減少期があり、縄文後期、平安時代、江戸時代中期などの停滞・減少期には、出生数の減少に伴って年少者よりも年長者の比率が高い年齢構造が現れています。後者の意味では、いずれも高齢化社会だったのです。

長寿者の定義は時代とともに変わりますが、年長比率の高い社会構造は史上何度も現れています。「21世紀の日本が江戸中期をめざすべきだ」というのは、いうまでもなく後者の意味です。逆ピラミッド型の年齢構造にもかかわらず、社会や経済をそれなりに運営し、成熟した文化を創りだした時代に見習うべきものは多い、と思うからです。■



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