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「日高港 新エネルギーパーク『EEパーク』オープン!」

2007.11.15
EEパークPR館の塩地和雅所長



EEパークPR館
所長 塩地和雅

新エネルギーを、見て、学んで、体感──2007年10月14日、関西電力の御坊発電所近くの日高港(和歌山県御坊市)に、新エネルギーの体験型複合施設「EEパーク」がオープンした。地元和歌山県・御坊市と関西電力が官民一体で進めたこの施設の開設経緯は? 特徴は?──EEパークPR館の塩地和雅所長に訊いた。

EEパーク入り口
EEパーク入り口
太陽光発電設備
太陽光発電設備
マイクロ風力発電設備
マイクロ風力発電設備
小規模バイオマス発電設備
小規模バイオマス発電設備
PR館
PR館
ネイチャーエナジータウン
ネイチャーエナジータウン
新エネルギー立体図鑑&探索ゲーム
新エネルギー立体図鑑
&探索ゲーム
ソーラーカー(サーキットコース)
ソーラーカー
(サーキットコース)
マイクロ水力発電設備
マイクロ水力発電設備

――まずEEパーク設立の経緯は? ●○●
2006年1月、和歌山県田辺市で開催された「一日経済産業省in和歌山」の分科会のひとつ「エネルギー港日高港利用促進懇談会」に、国、和歌山県、御坊市とともに、日高港の最大の利用者である関西電力が出席した。そして日高港の活性化策について話し合った結果、「新エネルギー」をキーワードに、日高港の存在を県内外にアピールしていくとともに、地域住民の憩いの場となるような公園を整備することで合意。以後、具体化に向けて和歌山県、御坊市、関西電力の間で協議を重ね、EEパークの建設に至った。

――EEパークの目的は? ●○●
関西電力では、地球環境問題への対応として、新エネルギーの開発・普及に取り組んでおり、その取り組み概要や発電の仕組み等を紹介することで、新エネルギーに対する理解促進の役に立ちたいと考えている。また、日高港が新エネルギーの先進地域と認知され、知名度があがれば、県内外の多く人が訪れ、日高港の活性化にもつながると思う。

――EEパークの特徴は? ●○●
EEパークは「研究施設」と「PR館」「公園施設」を備えた新エネルギーの体験型複合施設だ。地球環境問題への関心の高まりもあり、新エネルギーという言葉はよく聞かれるようになったが、実際にどういうものか、一般の人が身近に接する機会はまだ少ない。そこでEEパークには、太陽光、風力、バイオマス、小水力など、さまざまな新エネルギーの発電設備を設置。それらが動いている様子を間近で見たり利用したりと、実際に体感してもらえるよう工夫した。このEEパークは、官民一体で推進しており、PR館と研究施設の管理運営は関西電力が、公園施設の管理運営は御坊市が担当。また現在和歌山県がEEパークに隣接する港湾緑地の整備を進めており、完成後の管理運営は御坊市が行うことになっている。

――研究施設とは? ●○●
実際に太陽光発電設備、小型風力発電設備、バイオマス発電設備を設置して、有効利用研究を行っている。太陽光(合計最大出力100kW)は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の補助を受けて設置したもので、多結晶型と薄膜型、2種類の太陽電池パネルを用い、パネルの方位や傾斜角など設置方法をさまざまに変えて発電特性を比較するフィールドテストを2010年度まで行う。風力発電は、ちょっと珍しい垂直軸型風車(最大出力5kW)と、プロペラ型風車(同0.2kW)を設置。小型風力発電は電源の確保しにくい離島や山小屋、あるいは災害時の非常用電源としての活用が期待されており、こうした用途への適性評価を目的に研究を進めている。なお太陽光・風力とも、データ解析は地元の和歌山工業高等専門学校と協力して実施。発電した電気はPR館などで利用している。

――バイオマス発電設備とはどういうもの? ●○●
バイオマス発電の燃料としては、生ごみや紙屑、木屑、廃食用油、下水汚泥、家畜の排泄物などさまざまなものが使用できるが、ここでは林業の盛んな和歌山県の特性を考慮し、杉などの間伐材・廃材でつくったチップを燃料とするスターリングエンジンシステムを設置して、利用研究を行っている。最大出力は3kW──これだけでおよそ1世帯分の電気を賄える量なので、電源供給の難しい山間地などでの利用が期待できる。

――PR館の特徴は? ●○●
子供たちが楽しみながら新エネルギーについて学べるよう、展示を工夫したり参加型のクイズゲームを設置している。フロア中央には、自然の力の営みや新エネルギーの原理を表すジオラマ・オブジェ「ネイチャーエナジータウン」を設置。これは未来の街をイメージしたもので、動くダンボールアート作家・千光士義和氏の作品だ。また太陽光・風力発電などの基本をパネルやモニターで紹介し、クイズも楽しめる「新エネルギー立体図鑑&探索ゲーム」も子供たちに人気。御坊市の観光名所を紹介した「御坊ギャラリー」、研究協力先の和歌山高専の生徒が製作したロボットも展示している。パーク内の太陽光や風力の発電量もPR館でリアルタイム表示しているから、「今日は曇っているからあまり発電できないんだね」などと興味を示す子供もいる。一方、大人たちの関心を惹いているのが、「燃える氷」とも呼ばれ、海底や永久凍土に眠る未利用エネルギー「メタンハイドレート」の紹介コーナー。日本近海の海底に広く分布し、特に和歌山県熊野灘の沖合海底には、日本国内の消費エネルギー量の100〜200年分を賄うほどのメタンハイドレートがあるそうで、関心を持たれる方が多い。

――公園施設では新エネルギーを体感できる? ●○●
公園施設は地元の方々の憩いの場として整備したが、ここにも新エネルギーを見学・体験できる仕掛けを施している。なかでも目玉は、全長120mのサーキットコース。太陽光パネルを搭載したソーラーカー3台(原則子供用)があり、無料でドライブを楽しむことができる。また、子供たちが遊べる水辺空間には、最大出力90Wのマイクロ水力発電設備を設置。さらに駐車場には、ソーラーパネルと風車を備えた小型ハイブリッド発電システム3基を設置しており、蓄電して駐車場の夜間照明や非常用電源に利用しているほか、整備中の港湾緑地には一足先に「くじら型」の小型風力発電機(最大出力10kW)も設置している。

――こうした展示を通じて来園者に伝えたいこと、今後の抱負は? ●○●
新エネルギーには多くの長所があるが、同時に限界もある。例えば太陽光は雨の日や夜間は使えないし、風力も風が吹かないと動かない。私自身、勉強すればするほど、現状では原子力や火力、水力に代わり得るものではないと実感しているが、そうした限界の部分を伝えず、新エネルギーの長所ばかりを強調すると、子供たちも戸惑ってしまう。だからここでは、新エネルギーを身近に体感してもらうことで、そのメリット・デメリットに気づいてもらい、子供たちにエネルギーを考えるきっかけを提供できればと思っている。そして何度も足を運んでもらううちに、さまざまな発見をして、原子力や火力、水力も重要だけれど、新エネルギーもこんなところになら使える──と、子供たちの柔軟な発想で新しい使い方が生まれてくるかもしれない。EEパークの「E」は、Eco・Energy、Electric・Environmentの「E」であり、EE(いい)公園という意味。EEパークは、経済産業省が認めた全国6カ所の「次世代エネルギーパーク計画」のうち、現段階で唯一オープンしている施設なので、今後、先駆者としての責任も果たすべく、全力で取り組んでいきたい。まずは新エネルギーに対する子供たちの理解促進。新エネルギーに親しみや関心を持った子供たちがやがて成長し、新エネルギーの普及促進の力になってくれる。子供たちが新エネルギーを身近に感じてくれるよう、リピーターを増やすことから始めたい。私自身、一人の「新エネマン」として、子供たちとともに新エネルギーに親しみ、一緒に勉強していきたいと思っている。 ■


EEパーク>> http://www.kepco.co.jp/pr/eepark/



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