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「『専門技術・技能者制度』の導入」

2007.08.15
関西電力人材活性化室人事グループの大川博巳マネジャー



関西電力人材活性化室人事グループ
マネジャー 大川博巳

電気事業固有の技術・技能の維持継承と、第一線職場における社員のやる気やりがい向上へ──関西電力は2007年、「専門技術・技能者制度」を導入、4月から順次認定を開始した。「専門技術・技能者制度」とは? 制度の狙いや認定基準、審査方法は?──関西電力人材活性化室人事グループの大川博巳マネジャーに訊いた。

――「専門技術・技能者制度」とは?  //////////
営業所や発電所、電力システムセンターなど第一線職場において、高度な電気事業固有の技術力・技能を有し、さらにそれを後進に伝えていく熱意や指導力を持った人材を、「専門技術・技能者」として認定し、所属する職場において後進を指導育成する役割を担ってもらうことで、固有の技術・技能を確実に維持・継承していこうというものだ。対象は技術系の全部門。今年の4月から順次認定を実施し、現在、全社で75人が認定されている。

――制度の狙いや導入の背景は?  //////////
狙いの1つは、もちろん、電力の安定供給に欠かせない、第一線職場における技術・技能の維持継承を、これまで以上に確実に図っていくこと。もう1つは、社員のやる気・やりがいを高めること。技術・技能の高さを認定し、後進の指導という役割を担うことによって、認定された本人の意欲が高まる。また後輩にとっても「あの人のようになりたい」という目標となる人がいることで、技術習得へのモチベーションが上がる。さらに大きな背景として、関西電力グループの中長期計画に謳っている「人の成長、技術力の向上」という経営課題の達成という目的がある。

――これまでにも技術・技能を維持継承していくしくみはあったのか?  //////////
まず、技術・技能の維持継承の基本は、OJT。職場で実際に設備などに接しながらOJTで行う。次が、集合研修、いわゆるOFF-JT。能力開発センターなどで技術の専門研修を実施している。OJTやOFF-JTを通じて専門分野ごとに身につけるべき技術や技能は、「専門スキルレコードシステム」として体系化している。例えば、年度初めに今年度はこのスキルを身につけるという目標を立て、達成できたかどうかを所属長が確認し、次のステップへ進む。
加えて、一部の部門(工務部門・原子力部門)においては、「専門技能認定制度」を導入している。これは、社員が持つ高度な技能を、客観的かつ公平に評価・認定し、当該社員の「やりがい感の醸成」「自己啓発の支援」を図ることを目的としている。すでに多くの者が認定され、直営作業の指揮・指導や安全関係の助言、各種検討会への参加など、第一線職場の技術力・技能の向上にあたって、さまざまな場面で活躍している。

――では今回の「専門技術・技能者制度」の認定基準や審査方法は?  //////////
まず営業所長など所属長が適任者を推薦し、本店の各部門長の審査を経て認定する。所属長の推薦に際しては、客観的な推薦要件がある。例えば「専門スキルレコードシステム」で一定レベル以上にある人、「専門技能認定制度」を導入している部門では、2級認定と同等以上のレベルにある人などの基準がある。本店での審査は、部門ごとに各部門長との面接審査。さらに部門によって、実技審査や筆記審査を設けている。

――現在の認定者は75人ということだが、かなり狭き門?  //////////
技術面のハードルを高く設定しており、職場で後進を指導育成するに相応しい熱意や指導力をそなえた人を厳選している。ただし、競争率が何倍とかいうものではなく、適任者を認定するという形。現在は、工務部門が約40人、その他の部門で5〜10人程度。今はまだ、認定者がいる職場といない職場があるが、今後毎年4月に、要件を満たす人を認定していき、将来的には各職場に1〜2人いる状態が望ましいと考えている。

――任期や、年齢の規定などはないのか?  //////////
任期は特に設けていない。その職場において技術継承の役割を担っている限りは「専門技術・技能者」。年齢についても、制限は設けておらず、30代後半から50代まで幅広く認定されている。ただし、職場での役割について認定するものなので、異動で別の仕事に就いたり、役職に就いて統括的にマネジメントするということになれば、認定を解く。

――認定者は日々、指導なり伝承が業務となる?  //////////
教えることに特化するわけではなく、日々の業務に加え、教えることを役割とする。つまり、所属する職場で日常業務を通じて技術力・技能面における後進の指導育成にあたる。例えば現場作業に同行して指導やアドバイスを行うOJTや、後進の弱点箇所の見極めとその補強、またOFF-JTの講師役なども担い、職場全体の技術力・技能の維持継承を図る。さらに、職場で技術的な諸課題が起きたとき、中心となって改善の対応をすることも大事な役割であり、事故や障害発生時の原因分析や解決、課題検討のワーキンググループなどにおいて中心的な役割も担っていただく。

――導入から約3カ月を経た現在の状況は?  //////////
認定された人は今まで以上にやる気をもって、後進の指導育成をはじめとした業務に頑張っており、後進たちの良き目標になっていると聞いている。まだ導入後約3カ月しか経っていないので、もう少し期間をおいた後、具体的にどういう取り組みをしているのかフォローし、より良い制度として定着するよう取り組んでいきたい。

――今後の抱負は?  //////////
電力会社では、社員がライフラインを支えているという強い使命感を持って働くことが大切。その使命感は、自分の日々の仕事を通じて技術・技能を磨き高め、強い職業人として成長し、自信や誇りを持たないと、なかなか生まれない。成長するためには、自らの成長を確認できるようなしくみが必要だと考えている。今後も、そうしたしくみを整備し、高い志をもった人、意欲のある社員をサポートしていきたい。 ■



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