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「関西電力グループ『CSRレポート2006』って?」

2006.10.01
企画室CSR推進グループの白井伊和雄チーフマネジャー



企画室CSR推進グループ
チーフマネジャー 白井伊和雄

いまや企業にとって避けて通れない重要課題となったCSR。関西電力も「社会的責任の全う」をグループ経営ビジョンの柱に掲げて活動を進めており、9月には昨年に続き「CSRレポート2006」を発行。CSR推進における課題は? CSRレポートの特徴は?──企画室CSR推進グループの白井伊和雄チーフマネジャーに訊いた。

――関西電力がCSRに取り組み始めた経緯は?  //////////
まず世の中の流れを見ると、CSRが言われるようになったきっかけは、エンロンやワールドコムの破綻、国内でも企業不祥事が相次いだことだが、本質的には、社会の持続的発展が重視されるなかで、企業の社会的責任の重要性が再認識されたのだと思う。翻って関西電力は創業以来、「電気をお届けすることを通してお客さまや地域のお役に立ち続ける」ことを使命として事業活動を営んできており、情報通信や生活アメニティ分野へ事業を拡大した今も、その精神に変わりはない。その意味では、改めてCSRという必要もなかったが、電力自由化が本格化してきたなかで創業以来の精神を再確認する形で、2004年に「関西電力グループCSR行動憲章」を策定。すべての事業活動を6つの行動原則(商品・サービスの安全かつ安定的なお届け、環境問題への先進的な取組み、地域社会の発展に向けた積極的な貢献、人権の尊重と良好な職場環境の構築、透明性の高い開かれた事業活動、コンプライアンスの徹底)に基づいて行うことを社会に宣言した。

――以来2年。取り組みは進んでいる?  //////////
企業として社会的責任をしっかりと果たすには、まずは予算や要員、仕事のしくみの見直し・整備が必要であるが、しくみづくりなどはこの2年間でかなり進んできている。ただCSRの成否は、最後は従業員一人ひとり。しくみやルールをいくら整えても、従業員一人ひとりがしっかりとした意識を持ち行動できなければ意味がない。そうした認識に基づき、今は一人ひとりへの「意識浸透」を最重要課題として取り組んでいるところだ。

――具体的には?  //////////
各職場から「キーパーソン」を1人選任し、毎月1回、集合研修を行っている。研修内容は、リスクマネジメントやコンプライアンスなどの専門家による講義と、事例に基づくディスカッション形式の研修。これを受けたキーパーソンが、自分の職場で研修の内容を伝え、自らの職場でもここに気をつけないといけない、こういう問題も起き得る、などディスカッションすることで、啓発活動を行っている。

――研修を受けたキーパーソンの感想は?  //////////
受講後のアンケートによると、評価はまずまずで、専門家の話に感銘を受けたり、事例研修でも気づきがあった者も多い。私自身印象に残っているのは、危機管理のための行動指針──いつも誰かに見られていると思え、いつかは発覚すると思え、敏腕記者に知られても大丈夫か、といったことを自問自答せよという話。わかっているつもりでも、専門家からこういうインパクトのある、わかりやすい言葉で言われると、重要性を認識できるし、職場でも伝えやすい。ただ、いくら自分が感銘を受けても、それを職場で伝えるのは難しい話もある。事例研修にしても、各職場で身近な事例でないと展開しにくい、といった声もある。今後は各職場の意見も取り入れながら、こうした啓発活動をより実効性のあるものへ改善していきたい。

――職場単位での独自の取り組みも進んでいるそうだが?  //////////
CSRを推進し、風通しのよい職場、活気のある職場をつくっていきたいという想いから、各職場で一体となって自主的に独自の運動を進めている。最も基本的な挨拶や電話応対、接遇などのCS活動や、6S運動(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ、作法)に取り組んでいる職場がかなりある。それ以外でも、例えば「全員保全マン運動」ということで、技術系所員だけでなく全所員が自社の設備に関心を持って、少しでも気になる点があれば、すぐ連絡しようといった運動をしている職場もある。どの活動も企業人として当然のことと言ってしまえばそれまでだが、こうした地道な運動の継続、積み重ねがCSRの意識浸透、職場風土の見直しにもつながるのではと期待している。

――昨年に続き、CSRレポートを発行したが、編集方針は?  //////////
基本的には昨年度と変わりない。CSRレポートは、関西電力グループのありのままの姿をステークホルダーのみなさまにお知らせして、ご意見を伺い、それをまた事業活動に反映させるためのコミュニケーションツールであり、客観性、持続性、信頼性の3点を基本に編集している。レポートは6つの行動原則ごとにまとめているが、一方的な報告だけでなく、それぞれ取り組み内容に対するお客さまや専門家の方のご意見を記載し、それを踏まえた次年度以降の活動方針を明示して、客観性、持続性を担保している。また信頼性については、CSRレポートに記載している環境関連データについて、第三者機関の審査を受けている。昨年度は、「環境負荷の全体像」「エコ・アクション」のみを審査対象としていたが、今年度は環境問題への先進的な取組み内容の全般、および巻末の環境関連データ集に審査範囲を拡大した。その結果、信頼性に関する一定の基準を満たしているとして、日本環境情報審査協会より「環境報告書審査・登録マーク」の付与が認められた。なお、このマークの付与は今年度から開始されたものだが、まだ十数社しか付与が認められていない。

――そのほか工夫した点は?  //////////
最初に「総括」ページを設け、行動原則ごとの基本方針や主な取り組みが一覧できるようにした。また行動原則ごとに「トピックス」と題して、特に重要な取り組みを詳しく紹介した。例えば、美浜発電所事故の再発防止対策の実施状況や、堺港発電所の環境負荷低減につながる設備への更新計画、地域活性化につながる企業誘致活動など、会社の経営上重要な取り組みはもちろん、文化財施設の電気設備診断、次世代の子供たちへのエネルギー出前教室といった長年継続している地道な活動も取り上げている。もうひとつ留意したのは、具体的な取り組み内容をできるだけいきいきと伝えるため、関係者や従業員の声を数多く載せること。昨年度のレポートでは数人ほどしか掲載できなかったが、今年は十数人の声を紹介した。

――今後改善していきたい点は?  //////////
CSRレポートとなった昨年版に比べると、改善された点もあるが、まだ工夫の余地は多い。環境問題への取組みに関しては、従来から「環境レポート」の作成などを通じてノウハウもあるので、目標を設定し、取組み内容から評価にいたるまで、体系立てて明示していると自負している。他の行動原則に関しては、目標を具体的に示しにくいといった難しいところもあるが、今後、こういったところについても、できるだけわかりやすい形で示せるよう、工夫していきたいと思っている。

――最後に、CSR推進に向け今後の課題は?  //////////
やはり従業員一人ひとりへの意識浸透が最重要課題だ。世の中の、企業や従業員を見る眼が厳しくなっていることをわきまえ、何か迷ったときはもちろん、常日頃から自分で問題に気づき、的確な判断をし、きっちり行動ができるよう、意識浸透していきたい。それが組織風土見直しにもつながっていくし、一人ひとりのやりがいや成長にもつながっていく、と思っている。CSRの取り組みに終わりはなく、しくみなどの見直しとともに、意識浸透についても、地道に継続していく必要がある。企業も従業員も「さすが関電、信頼できる」と言っていただけるレベルに到達できるよう、頑張っていきたいと思っている。■


関西電力グループCSR>> http://www.kepco.co.jp/corporate/csr/



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