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「ようこそ先生! 関西電力がエネルギーの出前教室」

2006.02.15
環境室環境計画グループの加藤久佳チーフマネジャー



地域共生・広報室エネルギー広報グループ
マネジャー 福原茂樹



電気はあって当たり前──空気と同じように「在る」と思っている子どもが意外と多い。エネルギーの有限性や電気の大切さを子どもたちにわかってもらおうと、エネルギー教育支援を進める関西電力の取り組みについて、地域共生・広報室エネルギー広報グループの福原茂樹マネジャーに訊いた。

――関西電力がエネルギー教育支援を行う理由は? //////////
電気をはじめとするエネルギーをお客さまに安定してお届けすることが当社の企業目的であり、第一の社会的使命だが、さらに、エネルギーをお使いいただいているお客さまに、そもそもエネルギーとはどんなものなのか、エネルギーって大切なものなんだ、ということをご理解いただけるような活動を行うことも、社会の一員として当社が果たすべき役割のひとつであると考えている。なかでも日本の将来を担う子どもたちには、ぜひエネルギーというものを身近に感じてもらい、その大切さを知って欲しい。学校の授業には「エネルギー」という科目はないが、できるだけ多くエネルギー教育の機会を持ってもらえるよう当社から支援していきたい。

――いつ頃から取り組みを行っている? //////////
もともとは岸和田営業所(現・南大阪営業所)が1993年から、社員が学校に出向いて、エネルギーに関する授業を行う「出前教室」を自発的に始めていた。それを全社的に取り組み始めたのが97年。電力会社の中でも当社の取り組みは早い方だった。当社としては、お客さまとの接点を持つことができるという側面もあったし、また、当時、子どもたちの理科離れへの危惧もあった。理科に関心を持てないとエネルギーへの理解も得にくくなる。それが出前教室を始めた背景のひとつでもある。その後、学校で総合的な学習の時間が始まろうとしていた2000年頃、新しいカリキュラムを模索する学校側のニーズと我々の思いが噛み合って、当社の出前教室は徐々に受け入れられていった。実施回数は、2003年度に900回を超えたのを筆頭に、今年度も12月末時点で600回を超えている。

――学校へのアプローチはどう行う? //////////
営業所、発電所などの事業所や各地域を担当する支店が管内の小中学校を中心に、ダイレクトメールや学校・教育委員会訪問、校長会での活動紹介など多様なアプローチを行っている。一度出前教室をさせていただいた学校からは、その後も繰り返しご依頼を受けることが多いし、口コミで伝わって学校側から依頼が来るケースもある。

――授業の中身は? //////////
発電のしくみや電気の送られてくる道など基本的な説明は各所共通で行っているが、授業の詳細については、事業所の担当者が自分で考えている。一般的な説明内容のひな型資料をもとに、学校の要望に応じてカスタマイズしていく。担当者によっても内容は変わる。例えば碍子など身近にあるが、手にとって見たことがないようなものの実物を持ち込んで、子どもの具体的な関心を惹くなど、先生と相談する中で独自のカラーを出していく。決められたテキストを棒読みするのではなく、自ら工夫して取り組んでいる社員講師が自信を持って話をする方が、子どもたちも楽しく聴けるのではないかということで、かなり自由裁量に任せている。最近は、特に環境に対する意識が高まってきているので、エネルギー問題を身近に感じてもらうためにも、まずはエネルギーと密接な関係にある環境や省エネなどについてお話させていただくことが多い。

――具体的にはどのように進める? //////////
出前教室は基本的には2時間。1時間目は電気の使われ方や、省エネ、環境などの話をして、2時間目に理科的な実験をする。電気のつくりかたなどは口や絵で説明しても、なかなかわかってもらえない。そこで実験ツールを使い、手回し発電機で実際に電気を起こして、電球を点灯させたり、模型の電車を動かしたりしてもらう。一生懸命回さないと電気が起きない。電球を点けるのは疲れるものだということを実際に体験して感覚的にわかってもらう。その上で蒸気を使った発電方法をヤカンと羽根車で作った実験セットで説明する。高学年になると地球環境問題について二酸化炭素の温室効果の実験も実施。環境に配慮した乗り物として校庭で電気自動車を走らせることもある。ユニークな例としては、南大阪営業所の「でんき塾」。小学校4年生を対象に、数校から30─40人の塾生を募集して、1年間にわたって電気の勉強をしてもらう。当社社員が「塾の先生」となり、営業所で工作教室をしたり、発電所を見学したり、年に数回課外授業みたいな形で電気について体験してもらっている。

――エネルギー教育の対象は? //////////
小学生から大学生までの次世代層を対象にしているが、小学生が一番多い。子どもは感受性が豊かなので、自分とエネルギーの繋がりを感覚的に理解してもらいやすい。

――出前教室の他にどんなメニューがある? //////////
小学校の場合は社会科見学とセットになることも多い。大阪・南港発電所の都市型PR館「エル・シティ・ナンコウ」で、酸性雨の実験をしたあとに実際の発電所を見学したり、少し遠出をすれば、大河内の揚水発電所や福井の原子力発電所も見学してもらうことができる。また、当社単独ではなく、例えばユネスコの「持続的に可能な開発のための教育の10年」プロジェクトで共同で出前教室を行うなど、社外の団体と協力することもある。こうした「出前教室」や「見学会」の他、副読本など学習資料をつくって学校に配布したり、エネルギー学習用のホームページも立ち上げていて、これらは夏休みの宿題に使われることも多い。中学生対象には「研究発表コンクール」。自分たちで人が乗れるソーラーカーをつくるなど、毎年面白いレポートが集まる。さらに、小さな子ども向けには「かんでんファミリー劇場」という人形劇を1975年から継続して行っていて、昨年は「こびととくつや」という童話と、地球環境問題をテーマにしたオリジナルストーリー「不思議なマント アースくんを救え」という劇の2本立てで、夏休みに当社管内11カ所を巡回した。各所で700人ほど集まる盛況ぶりだった。その他、電気の消費地・大阪の家族と生産地・若狭地方の家族が、エネルギーや地球環境をテーマに勉強しながら交流を深める「かんでんこどもサミット」を98年から開催している。

――進めるうえでの苦労は? //////////
私自身、小中学校の出前教室や大学での講義を行ったが、低学年の方が難しい。座っておとなしく話を聞くより遊び回りたい子どもにいかに興味を持たせるか。果物から電気を作るちょっと不思議な実験を織り交ぜるとか、いろんな工夫が必要。大人が聞いても難しい話を、子ども向けにわかりやすく面白く説明しないといけない。それが苦労でもあり楽しいところでもある。

――エネルギーの話は教科書にはほとんど載っていないが? //////////
そう、ほとんど載っていない。私どものもうひとつの苦労は、先生方にエネルギー問題への関心を持っていただくこと。意外と日本のエネルギー自給率なども漠然としかご存じない先生方がおられる。原子力発電が地球温暖化防止に貢献していることなどもあまり知られていない。先生方が教えるのはやはり教科書に掲載されている内容中心なので、扱いの小さな「エネルギー」については先生自身、関心を持てなくなるし、したがって知識も少なくなる。するとまた教えなくなるという悪循環。このあたりがエネルギー教育としては課題であり、私どもも先生方を対象に、エネルギー教育の実践事例などを紹介する「エネルギー教育セミナー」を行っている。最近「日本エネルギー環境教育学会」が設立され、推進機運が盛り上がってきたので、期待したい。

――今後の抱負は? //////////
地道な活動がやはり一番大切。エネルギー教育は成果が見えにくいし、スタンドプレイもない。これまで以上に地道な活動を継続していかないといけない。その活動をやりやすくするためには、私たちができるだけ使いやすい実験ツールやパンフレットを整備したり、並行してファミリー劇場や研究発表コンクールなどのイベントを通じ、「エネルギーって大切なんやな」という雰囲気づくりをしていかないといけない。電気やエネルギーにもっと興味を持ってほしいし、その結果、関西電力という会社に親近感を抱いていただければ、それもうれしい。 また、出前教室の際には、基本的にはフェイストゥフェイスで、社員が自ら子どもたちや先生に接することにこだわりたい。子どもたちに説明することで、わかりやすく説明することの難しさもわかるし、新鮮な発見もある。お客さま側から物事を見る視点もついてくる。実際、子どもたちと話をしていて、電気は空気と同じで自然に出てくるものと思っている子どもが意外に多いことにびっくりした。

――電気は空気と同じ? //////////
生まれたときから電気はあって、スイッチを押せば電気がつく。誰かが四六時中電気をつくっていて、その仕事を止めると電気が無くなるなんて思いつかないのかもしれない。おっちゃんらが一生懸命電気をつくっていることを、できるだけ多くの子どもたちにわかってほしい。さすがに手回しではないが(笑)。教えたことを細かく覚えてなくても、中学や高校になったとき、そういえば小学生の時に関西電力の人が来て何か電気やエネルギーのこと話してたな、という程度でかまわない。エネルギーの大切さに気づき、問題意識を持って、将来エネルギーを選択するとき自分で考えられるようになってほしい。それが私たちの願いであり、そのための努力を続けたいと思っている。■


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