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「介護事業、5年目の課題と展望」

2005.06.15
かんでんジョイライフ 勝田達規・社長に訊いた。



かんでんジョイライフ
社長 勝田達規



介護保険制度が施行された2000年、関西電力は介護事業に参入した。以来5年、どんな実績を重ねてきたのか、今後さらに加速する高齢化にどのような戦略で臨むのか──かんでんジョイライフ 勝田達規・社長に訊いた。

――そもそも、なぜ関西電力が介護事業なのか?  //////////
電力自由化で経営資源の有効活用が課題になるなか、保有する不動産の活用、地域貢献、そして利益確保などを総合的に考えると「介護事業」という方向性が出てきた。かんでんジョイライフは介護事業の専門会社として、介護保険制度がスタートした2000年の10月に設立した。

――主にどのような事業を手がけているのか? //////////
介護付有料老人ホームとして、「ユトリーム大阪北」(大阪市淀川区)と「ベルパージュ西宮北口」(兵庫県西宮市)を運営。大阪北は低廉な価格、アットホームで温かな雰囲気が特徴で、西宮は少し高級感を打ち出している。そのほか、認知症対応型共同生活介護施設のグループホーム「しらさぎ」の運営、在宅介護支援事業として「エルケアセンター」も運営している。

――事業の特徴は? //////////
行政が税金で行う「福祉」と異なり、私たちが手がけているのは、お客さまからお金をいただいて行う「サービス事業」。そのサービスが介護や生活支援というだけで、お客さまに満足いただけるサービスの提供が基本だ。老人ホームというと暗いイメージがあったが、今の高齢者は、ひと昔前と違って、シニアライフを楽しもうという傾向が強い。いわば「普通の暮らし」。それもいかに安心して暮らせるか。こうしたニーズに応えるため、マンションと同じような施設で、ホテルのようなサービスを提供する。その施設がバリアフリーになっていたり、緊急コールがついていたり、介護や看護スタッフが常駐していて安心できるという形だ。

――お客さまの声は?  //////////
福祉でなくサービス事業なので、お客さまも対価に見合うものを要求される。物言わぬ高齢者でなく、権利はきちんと主張されるし、みなさん後ろにそれぞれの人生を抱えておられるので、今さら生活スタイルを変えようとは思われない。これはイヤだとはっきりおっしゃるわけで、要望は厳しい。それにいかに応え、ご満足いただけるサービスを提供するかで、苦労は絶えない。

――どのような要望がある?  //////////
要望の8割方は「食事」に関するもの。演劇やショッピングに出かける元気な方も多いが、それでも楽しみは朝昼晩の食事。そこでいろいろ好みが分かれる。味の濃い薄いから量の多い少ないなど、さまざま。「お代わり」は頼みにくいだろうと、多めに出して残していただいてもいいと言うと、「余らせて捨てるなんてけしからん」と。食事を残すことをよしとする世代ではない。独り暮らしの方など、入居された当初は、朝昼晩きちんと栄養管理された食事が出ることに感激されるが、すぐに慣れて、いろいろ要求が出てくる。普通の食事以外にも治療食や介護食など、できるだけきめ細かく対応しているが、毎日百点もらうのは難しい。ご指摘を受けるのも商売。全てはお客さまの声から始まると思って対応させていただいている。

――2006年3月に、新しい施設がオープンするそうだが?  //////////
千里ニュータウンの万博公園近く、関西電力社宅跡地に、介護付有料老人ホーム「ベルパージュ千里けやき通り」がオープンする。千里は開発されて既に約40年、世代交代が進まないままオールドタウン化している。そのエリアの真ん中で、交通の便も良く、自然にも恵まれた理想的な立地。昔のように、老人ホームは山奥にという形では、入居者は集まらない。この立地を生かし、安心で質の高い暮らしを提供したいと思っている。

――千里の特徴的なサービスとしては?  //////////
今回は食費・管理費などの月額費用をかなり抑え、ご夫婦での入居をしやすくした。そして新しく「互助費制度」を導入した。これは、入居時に一括で互助費500万円をお支払いいただくことで、従来、追加費用でご提供していた体調不良の際のお世話などを無料で行う仕組みだ。年をとると収入が年金だけになるから、将来病気になったり介護が必要になったりして、急遽月額費用が増えることに不安を覚える方が多い。最初に支払っておけば、終身で多様なサポートを受けられるので、安心して暮らしていただけることになる。介護費用の一時金はよくあるが、元気で自立した方も対象にしたものは少ないと思う。ちなみに、一般的な居室(2DKタイプ)にお2人で入居する場合、入居費用は約4800万円(互助費込み)。食費など月々の費用が約25万円となる。

――健康不安や医療ニーズにはどう応える?  //////////
専任スタッフが24時間常駐体制でサポートすることはもちろん、4つの病院と提携。定期的な往診や優先入院、施設車輌での緊急搬送なども行う。それと、千里にはもう一つ特徴があり、ベルパージュと隣接した場所にクリニックを設ける予定だ。歩いて1分ほどの距離だから、非常に便利になる。

――どのような方が申し込まれている?  //////////
老人ホームは60歳以上を対象にしているが、60歳の人はまだまだ元気だから、まず申し込まれない。入居者の平均年齢は西宮で75歳、大阪北で82歳。千里も75〜76歳くらいの申し込みが多い。結構、裕福な方も多く、今まで住んでいた家を保持されたまま入居される方も多いので、ちょっと驚いている。やはり住み慣れた地域が良いらしく、基本的に全く知らない土地へは来られない。千里の場合も、今住んでいるか、以前住んだことがあるか、親戚がいるとか、そういう方が多い。

――今後の課題なり抱負は?  //////////
マンションなら売りっぱなしで、次々展開していける。しかし介護事業は、ホームに入られたお客さまにずっと対応していく。その意味で、安易に展開・拡大してサービスレベルが落ちてしまうのは、絶対にあってはならない。だから、ある程度の適正規模があると思うし、その適正規模の中で高い評価を受けていきたい。最近は我々の介護サービスの質を認めていただき、施設建設はディベロッパーが行い、「運営」を我々が受託するという形での引き合いも増えてきた。実は、「関西電力」は高齢者には絶大な信頼がある。私も電気事業をやっているときにはさほど感じなかったが、介護事業を手がけるようになってから、「関西電力は不器用だけど、きちんとしたことをやる会社だ」という印象を持っていただいていることを、ひしひし感じる。そういう信頼に応えていくことこそ大事だと思っている。

――団塊の世代が、やがて大きな市場になるが?  //////////
そのとき介護サービスは大きく変わり、多様化すると思う。とりわけ今、入居されている世代はITなど使いこなせないが、団塊の世代が入居される頃にはインターネットは不可欠になるだろうし、ITを活用した多様な新サービスが考えられる。そのときこそ、情報通信事業も手がけている関西電力グループの強みが十分生かせるし、そうした新サービスの提供が介護事業者としての我々の生き延びる道だとも考えている。■


株式会社かんでんジョイライフ
 ホームページ http://www.kjl.co.jp/
  電 話   06-6360-6369

ベルパージュ千里けやき通り
 モデルルーム直通電話 06-6878-9660



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