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「人と自然への優しさ──『愛・地球博』に込めたメッセージ」

2005.04.15
電気事業連合会 ワンダーサーカス電力館 運営部副部長 安宅美晴



 電気事業連合会 ワンダーサーカス電力館
 運営部副部長 安宅美晴

2005年3月25日、名古屋東部丘陵で、世界121カ国4国際機関が参加する国際博覧会「愛・地球博」が開幕。9月25日までの会期中、1500万人の入場を見込んでいる。電気事業連合会も「ワンダーサーカス電力館」を出展するなか、出展意図や抱負を、電力館 運営部の安宅美晴副部長に訊いた。

――万博のテーマ、概要は? //////////
テーマは「自然の叡智」。文字どおり「環境万博」であり、できるだけもとの地形・自然を壊さないよう、長久手と瀬戸、2つの会場を空中ゴンドラで結ぶとともに、会場内の移動にもゴンドラや環境に優しい車輌を導入。メインの長久手会場では、緑をふんだんに残した会場内のメイン動線として、各国のパビリオン群を全長2.6kmの空中回廊「グローバル・ループ」で結び、一周すれば世界一周という趣向だ。

――電気事業連合会がこの万博にパビリオンを出展した意図、出展テーマは? //////////
「電力安定供給」「エネルギーセキュリティ確保」とともに「環境保全」を基本的使命とする電力会社にとって、環境万博への出展は意義深い。出展を通じて、人や自然とともに歩む電気事業の姿勢を発信できればと考えたわけだが、展示においては電力イメージを前面に出してはいない。出展テーマは、「Powerful Imagination」(想像力は豊かな未来を創る活力)。思い切った感動エンターテイメントの創造により、未来への夢を膨らませ、その実現に向けて力強く進む力と勇気を育みたいと考えた。

――「ワンダーサーカス電力館」は、外観も他のパビリオンとはひと味違う印象だが? //////////
電力館は、長久手会場への足として注目を集めているリニアモーターカー「リニモ」が着く北ゲートを入ってすぐの企業パビリオンゾーンに位置しているが、近未来的な外観の企業パビリオンが並ぶなかで、電力館は「子供の絵のパビリオン」。外壁を、1枚が縦5m×横7m、タタミ20畳ほどもある子供たちの絵30点で飾り、人と自然への優しさを発信している。万博に先駆け、一昨年夏、「わたしたちの夢」「地球の未来」というテーマで全国の小学生から公募した作品約6000点の中から選んだものだ。外壁に飾ることができなかった絵もエピローグホールの端末で検索表示、さらに大画面のモニターにもランダムに表示することとしており、子供たちとの交流をめざしている。

――展示のポイントは? //////////
花々と噴水で彩られた前庭「水のサーカス広場」を通って館内に入ると、そこは旅立ちの駅。ロボット運転手が案内する電車型ライド「フク丸エクスプレス」に乗って、驚きと夢と感動の旅を体験する構成だ。長さ25mの「万華鏡トンネル」を抜けた後、大宇宙空間「銀河の駅」、万博会場を見下ろす「天空の駅」、海中の「珊瑚の駅」、真っ暗な森で不思議な音体験ができる「ふくろうの駅」、里山の季節の移り変わりを光の変化で演出する「四季の駅」、躍動感溢れる「祭りの駅」、そして自分の笑顔と出逢う「明日への感動スマイル」──と8つのシーンを約10分間で巡る。ライドには車椅子でご乗車いただける車輌もあるし、目の不自由な方のための音声ガイドも用意した。

――環境万博ということで、配慮された点は? //////////
前面に出すのはエンターテイメントだけど、「人と自然に優しいパビリオン」として、環境への配慮は隅々まで行っている。まず、リデュース、リユース、リサイクルの3Rを徹底。前庭の路盤材には、ダムの流木や堆積砂をリサイクル使用。花壇の縁石やピロティに敷き詰めたレンガは、石炭火力発電所から出る石炭灰やガイシ屑を練り込んだ無焼成レンガ。さらに花壇では、発電所の取水口に付着した貝や海草類を肥料として再利用している。 パビリオン本体も細部に至るまで環境仕様。外壁に、リユースできる仮設リース材を使うほか、コンクリートや建設木材、鉄骨も、万博終了後、ほぼ100%リサイクル。この万博、3Rを考えての部材選びも大変だったが、撤去は部材1つ1つを分別しながら行うことになり、建設以上に手間がかかると思われる。環境万博ならではの苦労だが、近未来の建築を先取りしているとも言えるのではないか。

――新エネルギーも採用されている? //////////
そう。屋外ウェイティングスペースの屋根には、出力10kWのフィルム基板アモルファス太陽電池を設置したほか、入り口付近に30kWの燃料電池も設置、お待ちいただいているお客さまに冷風をお届けするスポット空調などに利用する。前庭には23Wの小型風力発電機を7基、モニュメント風に設置し、夜間照明に活用。昼間、風を受けて回る風車は爽やかなイメージで、来場者の目を楽しませている。

――先ほど「人と自然に優しいパビリオン」と言われたが、人への優しさとは? 何か特別 なことをしておられる? //////////
3Rや新エネが「自然への優しさ」とすれば、「人への優しさ」は暑さ対策。出展に先立ち、電力館の小林信夫館長が全国のテーマパークや博覧会を視察した際、最も気になったのが夏場の暑さ。ここに力を入れないと、お客さまのもてなしはできないと実感し、電力館では4つの対策をとった。 まず屋外ウェイティングスペースに「屋根」を設けて直射日光を遮断したほか、ウッドチップなどの「路盤材」の使用で照り返しも緩和。また、前述の新エネルギーによる「スポット空調」においても取り込んだ外気を一度地中のチューブを通すことで自然冷却し、使用エネルギーの削減を図っている。さらに約16ミクロンの微小粒子ミストを噴霧する「ドライミストシステム」も採用した。このドライミスト、蒸散時に1〜2℃の冷却効果が得られ、見た目にも涼しい。名古屋大学や中部電力の共同開発によるもので、電力館への導入は最終実証試験を兼ねている。

――最後に、開幕後の手応えと今後の抱負について? //////////
開館以来、そろそろ1カ月。人気パビリオンの1つとして、連日お客さまの列が途切れることなく続いているが、運営面での目標は、とにかく「安全第一」。ライドを使っているので、事故を起こさないことが第一で、開館前、何度も走行試験を繰り返し、安全確認を行ってきた。 「地球と人と夢、この素晴らしい世界」──かけがえのない地球、海や森、身近な街や暮らしを再発見する旅を、お客さまが安心して続けられるよう、185日の会期を、無事故で乗り切りたい。と願っている。 ■

愛・地球博 会場
愛・地球博 会場
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グローバルループから見た電力館 電力館
グローバルループから見た電力館 電力館
 
電力館正面  電力館 展示イメージ
電力館正面 電力館 展示イメージ
 
旅立ちの駅 万華鏡トンネル
旅立ちの駅 万華鏡トンネル
 
銀河の駅 天空の駅
銀河の駅 天空の駅
 
珊瑚の駅 ふくろうの駅
珊瑚の駅 ふくろうの駅
 
四季の駅 祭りの駅
四季の駅 祭りの駅
 
明日への感動スマイル  ウェイティングスペースの屋根はソーラーシステム
明日への感動スマイル ウェイティングスペースの
屋根はソーラーシステム
 
小型風力発電機のある前庭 安宅美晴氏と本田徹氏
小型風力発電機のある前庭 運営部 安宅美晴氏(左)
広報部 本田徹氏(右)
 
 
 

愛・地球博>> http://www.expo2005.or.jp/

ワンダーサーカス電力館>> http://www.fepc-expo.jp/



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