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麻生 圭子

あそう けいこ エッセイスト
1957年生まれ。作詞家を経て、現在はエッセイスト。96年に京都在。99年より築七十年の町家に移り住む。主な著書には「東京育ちの京都案内」「東京育ちの京町家暮らし」「極楽のあまり風」(すべて文藝春秋)、新刊に「生活骨董」(PHPエル新書)がある。


■流行前線──千年の都から(2)
「若者ことばと芸能人、サッカー選手」

2002.07.01

前回の続きです。若者ことばですけどね。彼らが仲間うちで、喋ってる分には、いいんです。京都にも、花街には花街独特のことばがありますし、職人さんは職人独自の言い回しがある。東京にも山の手ことばや、下町ことば、というのが、昭和のころまでは、あった。

あるいはちょっと余談ですが、私がかつていた職場にも、ギョーカイことばというのがありました。ゲーセン(5千円)なんて隠語は、さすがに女性である私は、使いませんでしたが、曲先(キョクセン。文字通り、曲が先という意味で、楽曲づくりにおいて、曲に詞をつけること。最近の演歌以外の楽曲はほとんどこの方法です)、詞先(シセン。詞に曲をつけること)、あるいは「スタジオが飛ぶ」(締切を作詞家かアレンジャーが守れないか、シンガーの都合で、急遽、スタジオワークのスケジュールがなくなること)というような言い回しなどは、私も日常会話として使っていました。でも、それをギョーカイ以外の人との会話で使うことはなかったように思います。おのずと使い分けていた。

ところが、東京周辺の、最近の若者は、ほかのエリアの人から意見を求められたときも、この使い分けができない。しないんですね。語尾延ばしや、関東でも関西でもない、あの独自のイントネーション、若者訛り、これを公のときにも、使う。芸能人もそうです。カジュアルなことばを、公の発言でも使用する。自己表現として、訛っているんですね。でもその自己表現というのは、雰囲気なんですよね。職業を表したりするものではない。

さて。先日から、ワールドカップで活躍した何人かの大阪人のサッカー選手のインタビューに、とても好感を持ちました。たとえば宮本選手など。関西イントネーションは別として、そのことばは、東京人の選手より、よほどきれいな標準語を使っていた。日常のカジュアルことばが大阪弁のせいか、若者訛りに毒されていない。語尾上げもありません。

そういえば知り合いの帰国子女の女のコも、きれいな(やや古風な)日本語を使う。そのうち東京のコは、標準語が喋れなくなったりして、と危惧する私なのでした。■



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