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系統運用 電気を高い品質でお客様のもとへ。

人間の目には見えない電気にも、“品質”があります。電気の品質とは、周波数であり、電圧、そして系統信頼度です。系統運用は、お客さまのもとに届けられる電気の品質を常時監視し、一定のレベルに維持するのが仕事です。例えば「中央給電指令所」では、時々刻々と変化する電気の使用量に合わせ、発電所を運転/停止させて発電量を調整し、一定の周波数を維持しています。また「基幹系統給電所」では、電気の流れを監視制御して、電圧や系統信頼度を維持しています。もし周波数を適正に維持できないと、工場でつくる製品の品質が低下します。また電圧を適正に維持できないと、家電製品が正常に動かなくなり、系統信頼度を維持できないと停電が発生しやすくなります。
系統運用は、品質の高い電気を確実にお客さまのもとへお届けすることでくらしや社会を支えていることを肌で感じ取ることができます。また、常に変化する状況に対して最も合理的な解決の手段を見つけ出し、電力の安全・安定供給を実現させるところに面白みを見出せる仕事です。

一刻も早く電気を送れ─ 未明におきた緊急事態。

2012年2月3日未明、他電力の火力発電所で起きた燃料設備のトラブルが原因で、他電力エリアにおける発電能力が大幅に低下。日中の電気使用量をまかなうだけの発電量を確保することが、難しい情勢になりました。これを受けて関西電力は、中央給電指令所を中心に関係部署が緊密に連携して大規模な電力の応援供給を実施。事態解消に貢献しました。
他電力から応援を要請された電力量は、過去最大級。前例のない事態に、関西電力は始発電車が走り出す前の時間帯にも関わらず、関係者を緊急招集。対応策の検討に入りました。中央給電指令所では、関西地区において電力の安定供給を確保しつつ、応援要請にも最大限応えるために供給可能な電力量を算出し、応援供給を実施しました。しかし一方では困った問題も生じていました。前日からの全国的な気温低下によって、関西エリアにおいても日中の電気使用量の急増が予想されたのです。

状況は、一刻の猶予もなりません。自社の管轄エリアで電力の安定供給を確保しつつ、他電力エリアへの応援要請に最大限応えるために何をすべきか。関係各部署は、限られた時間の中で的確な判断を下すために互いに役割を分担して効率的に検討を重ね、事態を無事乗り切ることに成功しました。
この日起きた出来事は、関西電力のエリア外とはいえ、ほかの地域の電力会社も含め、同じ電気事業に携わるものとしての共通の使命感と連帯意識を持って困難に立ち向かいました。地域は違っても、電気というライフラインを守る思いは同じ。現場に居合わせた誰もが、そのことをあらためて胸に刻んだ出来事でした。

電気を安定してお届けするために