だれもいない部屋の電気がついていたり、だれも見ていないテレビがついていたり。そんなとき、「もったいない」と思ってスイッチを切るよね。そうやって、少しずつエネルギーの「ムダ」をなくしていくことを「省(しょう)エネ」というんだ。今回は、省エネが必要な理由や、上手に省エネをする方法などについて、みんなで勉強してみよう。

「省エネ」ってなに?なぜ「省エネ」が大切なの?

みんなはこれまでにも「省エネ」という言葉を聞いたことがあるよね?「省エネ」とは「省エネルギー」を短くした言葉で、毎日の生活の中で使っているエネルギーをムダなく、上手に使うことをいうんだよ。
そして、ここでいう「エネルギー」とは、電気やガス、ガソリンといった、いつもみんなが使っているものと、それらを作るために必要になる、石油や石炭、天然ガスなどの資源(しげん)のことをさしているよ。

では、なぜ省エネが必要なのかというと、電気やガス、ガソリンなどのもとになる、石油や石炭、天然ガスなどの資源には限りがあって、いつの日か地球からなくなってしまうといわれてるからなんだ。たとえば、石油はあと50年くらいで、石炭はあと110年くらいでなくなってしまうといわれているんだ。
いま世界中で、電気やガス、ガソリンを使う機械や乗り物などがどんどん増えて、世界中の人たちの生活が便利になっているね。だけど、電気やガス、ガソリンなどのもとになる石油や石炭、天然ガスなどの資源は、どんどん少なくなっているんだ。
このままだと、世界中でエネルギーが足りなくなって、これまで通りの生活ができなくなってしまう心配があるんだ。そんなことにならないよう、エネルギーをムダなく、上手に使っていく省エネが大切になるんだよ。

「省エネ」には、どんないいことがあるの?

省エネは、限りある資源を大切にして、エネルギーを上手に使うということだけではなく、「地球を守ること」にも役立つんだよ。電気やガス、ガソリンを作ったり、機械や乗り物を動かしたりするためには、石油や石炭、天然ガスなどを大量に燃やす必要があるんだ。 
資源を燃やすと、「二酸化炭素(にさんかたんそ)」などの「温室効果(おんしつこうか)ガス」が発生するんだ。そして、地球全体があたたかくなっていく「地球温暖化(ちきゅうおんだんか)」が進んで、人間や動物、植物がこれまで通りに生きていけなくなってしまうんだ。

省エネに取り組むことで、温室効果ガスを減らすことができるので、地球温暖化についても、この機会に学んでみようね。
参考記事:「地球温暖化について」

夏にエネルギーをたくさんつかうものは?

暑い夏がやってくると、いつもよりエネルギーをたくさん使ってしまう、身近な電気製品があるけど何だかわかるかな?
1つ目は、暑い部屋をすずしく、快適にしてくれる「エアコン」だよ。30℃をこえるような暑い日に大活躍するエアコンは、身近な電気製品のなかでも、たくさんのエネルギーを使うものなんだ。部屋をすずしくするために温度を低く設定するほど、エネルギーをたくさん使うことになる(電気代も高くなる)から注意が必要だよ。

 

2つ目は、食べ物を冷たく保ぞんしてくれる「冷蔵庫(れいぞうこ)」だよ。気温が高い時は、冷蔵庫の中を一定の冷たさにしておくために、いつもよりたくさんのエネルギーを使う必要があるんだ。

(2016年7月時点の内容です)

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