02 電気をつなぐ/架空送電 工期厳守のために~大黒部幹線張替工事~

海塩の腐食に強い新型耐食電線への張替工事

黒部川水系の水力発電所(富山県)で発電された電気を関西の皆さまにお届けする「大黒部幹線(だいくろべかんせん)」。全長245kmにもおよぶ送電線は、幾多の山野を越えて、電気を皆さまのところまで安全・安定的にお届けする重要な役割を担っています。

今回、この送電線の日本海沿岸地域(福井県小浜市)の一部区間において、新型の耐食電線への張替工事が行われました。この電線の採用により、沿岸地域における海塩による電線の腐食を抑え、安定供給をより強固なものにするだけでなく、耐用年数が、約1.5倍に延びることで運用費用を含めたトータルコストが削減できます。

工期厳守の張替工事の舞台裏

工事は、平成23年の夏以来、需給状況が厳しく、長期間の停電を確保することがきなかったため、冬場のピークを迎える前の平成24年9月からの12月までの間に行われました。作業期間があらかじめ決まっている中、冬の日本海沿岸特有の気象状況により工事工程の見直しを余儀なくされることも。何とか期間内に工事を終えるため、関係会社の方々とは毎日入念な打合せを繰り返しました。

送電線の張替えは、地上で待機し送電線を送り出す側、巻き取る側、そして鉄塔に登り送電線を接続する側に分かれて作業を進めていきます。巻き取る側と送り出す側は息を合わせて機械を操作。そして、送電線を接続する作業員は、鉄塔の高さ16~17メートルの所で、命綱だけで体を支えながら、鉄塔から電線の移動や、電線の上に乗った状態での作業を行いました。送電線の下には、JRの道路や国道などが通る区間もあり、公衆の安全には細心の注意を払いました。

また、送電線の巻き取り現場は、山中にそびえ立つ鉄塔付近にあり、作業員は、毎日、けもの道のような道なき道を往復。雨の時には、道がぬかるみ、長時間かけて作業現場にたどりつくこともありました。

このような苦労もあり、無事に工事が完了した際には、工事に関わった総勢40名もの作業員全員で喜びを分かち合いました。

工事を振り返り「年末が差し迫ると日本海側の天候は不順で、決められた全体工程が思うように進まず、工期を厳守するため綿密な工程調整を繰り返し行うことが大変だった」と語る現場監督者。

このように、張替工事の舞台裏では「安全・安定供給の使命を全うする」という強い使命感を持った現場作業員の姿がありました。

当社は、引き続き電気の安全・安定供給および経営の効率化に最大限努めてまいります。

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