03 電気を届ける/配電 電気を絶やさないために~地域を越えても変わらぬ想い~

九州の広い範囲を襲った熊本地震

平成28年4月14日以降に九州の広い範囲を襲った熊本地震。最大震度7が観測され、建物の倒壊や人的被害など甚大な被害が発生するとともに、地域の皆さまの生活基盤である電気や鉄道といったライフラインも大きな被害を受けました。

こうした中、九州電力からの応援要請を受け、日頃、電柱や配電線などの設備を運営・保守しながら電気をお客さまにお届けしている当社のネットワーク技術部門が、停電しているエリアへ一刻も早く電気をお届けするため、熊本の地に向かいました。

万全の体制での応援派遣

地震による停電は、熊本県、大分県で最大約47万戸にも及び、九州電力が懸命な復旧作業にあたる中、北海道から沖縄まで全国各地の電力会社が高圧発電機車を携え、応援に駆けつけました。当社からは高圧発電機車14台、高所作業車10台をはじめ、延べ200人を超える人員を派遣し、九州電力との連携の下、阿蘇地域での応急送電に従事しました。

余震や悪天候をものともしない使命感

作業員らは24時間体制で、常時、高圧発電機車の運転モニターや発電機の音を確認し、異常がないか監視するとともに、30分毎に計器盤から、詳細なデータの記録を取り、ほんのわずかな状況変化も見逃さないよう細心の注意を払いました。また、燃料が途絶えれば必要容量の発電ができなくなるため、発電機車の燃料補給にも緊張が走りました。燃料の軽油は、1台につきドラム缶1本がわずか2,3時間で空になるペースで消費されます。現地では、全国の電力会社からの派遣により、150台近くの高圧発電機車が同時に発電を行っている中、ドラム缶や燃料輸送車の数にも限りがあるため、発電機車毎に燃料の消費状況を適時確認しながら、燃料輸送の手配を行う九州電力と密に連携を取っていくことが求められました。

余震が続く中の暗闇での作業。投光器や懐中電灯をもとに自問確認自答を行う声が一晩に幾度となく響きわたりました。そして、激しい雨風に晒される状況にあっても、「阿蘇地域の皆さまへ電気をお届けしている高圧発電機車を決して止めない」という強い使命感の下、作業員が一丸となって発電機車の運転・監視を継続しました。

地域を越えても変わらぬ想い

電気の安全・安定供給を担う電気事業者として「電気を絶やさずお客さまにお届けする、お届けしたい」という想いは、地元関西に留まることはありません。阪神大震災の際に多くの皆さまからいただいた温かい支援。作業員は「阪神大震災のときの恩返しがしたい」と語り、それぞれの持ち場で最善を尽くしました。

こうして4月20日19時過ぎに迎えた、応急送電による九州電力管内の停電状態の解消。作業員全員がほっとするのも束の間、送電線復旧までの期間の万全な応急送電に想いをあらたにしました。

地域を越えても変わらない、安全・安定供給に懸ける想い。これまでも、そしてこれからも脈々と受け継がれていきます。

関連リンク
熊本地震に伴う九州電力への応援派遣について
  • 01 電気を生み出す
  • 02 電気をつなぐ
  • 03 電気を届ける
  • 04 電気をコントロールする
電気をお届けするステップ 03.電気を届ける 配電