通産省(限経済産業省)資源エネルギー庁報告書

報告書

電磁界影響に関する調査・検討報告書

(1993年12月)

通商産業省資源エネルギー庁は、1990年12月に商用周波磁界と人の健康との関連性を検討するため、医学、工学、理学の学識者13名からなる「電磁界影響調査検討会(座長:関根泰次・東京大学名誉教授)」を設置し、居住環境における磁界強度の実態把握、文献サーベイ(約210編)ならびに国際機関や各国の基準・ガイドライン等を調査し総合的に評価。

結論

  • 01.現時点において、居住環境で生じる商用周波磁界により、人の健康に有害な影響があるという証拠は認められない。
  • 02.居住環境における磁界の強さは、世界保健機関の環境保健基準などに示された見解に比べて十分低い。
  • 03.現時点において、人の健康への影響を考慮した商用周波磁界に関する規制や基準を緊急に策定する必要性は小さい。
  • 04.今後も国内外の関連機関の考え方などにも十分目を向けつつ、科学的な知見の蓄積に努めていくことが必要。

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