全米科学アカデミー(NAS)

報告書

居住環境における電磁界曝露による健康への影響(1996年10月)

全米科学アカデミー研究評議会は、16名の専門家からなる調査委員会を設置し、過去17年間の研究論文(500編以上)を詳細に評価。

(参考)

この報告書は1997年に書籍として出版された。

この報告書の内容は全米アカデミー出版のwebサイトからも閲覧できる。

全米科学アカデミー(NAS)とは

科学および工学の発展と健全利用を目的に、研究に携わる学者で構成される独立した民間の非営利学術団体で、1863年に連邦議会により承認され設立し、連邦政府に助言を行う義務を有する。

会員は、顕著かつ継続的な研究業績により選出され、現在、約1800名の会員と約300名の外国人会員がおり、このうち129名はノーベル賞の受賞者。

結論

  • 01.細胞、組織そして生物(人を含む)への商用周波電磁界の影響に関して公表されている研究の総合評価に基づき、現在の主要な証拠は、これらの電磁界への曝露が人の健康への障害となることを示していないと結論する。
  • 02.特に、居住環境での電磁界の曝露が、がん、神経や行動への有害な影響、あるいは生殖・成長への影響を生じさせることを示す決定的で一貫した証拠は何もない。

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