「昆布」が一番たくさん食べられているのは、日本一の長寿県、沖縄です。ミネラルをはじめ、カルシウム、鉄分、ヨウ素、ビタミンB1やB2といった体によい栄養素がたっぶりと含まれています。長寿にも貢献している昆布の効用を紹介します。
昆布の主産地は北海道で、全国生産の9割以上を占めます。真昆布、利尻昆布、日高昆布、羅臼昆布などが代表的。通常食用とされるのは生育2年のもので、7月から9月にかけて集中的に採取されます。この時期に採れたものが最も肉厚で美味しく、時期はずれに採取されたものはダシも十分にとれません。とろろ昆布、きざみ昆布をはじめとする加工品も多彩。おぼろ昆布は昆布を酢に漬けて柔らかくし、両面から削り取ったもので、握り飯に巻いたりうどんに入れると格別です。 昆布はカリウム、カルシウム、リンといったミネラルが豊富。なかでも含有量の多いカリウムが高血圧症を防ぎ、カルシウムが骨の強化やストレスの緩和にひと役かっています。ビタミンA・B1・B2も含んでいるので、ミネラルとともに肌に潤いを与えます。 さらにヨードの含有量は注目すべきレベル。成人で1日0.1〜0.2mg、子供や妊婦で0.2mg必要とされるヨードですが、2cm角の昆布を食べれば1日に必要なヨードを摂取することができます。ヨードは新陳代謝を促す甲状腺ホルモンを作り出す重要な栄養素。ヨードが不足すると老化現象が進み、脱毛やむくみを引き起こすので、手軽に昆布で摂取したいものですね。また、甲状腺やリンパ腺の腫れ、慢性気管支炎にも有効です。 昆布を水につけるとぬめりが出ますが、これは食物繊維のアルギン酸です。アルギン酸はナトリウムの排出、コレステロール増加抑制、整腸作用を促します。その他、ラミニンというアミノ酸が血圧を降下することも分かっています。これだけ多くの栄養素を含む昆布が、“海の野菜”と呼ばれているのは誰もが納得するところでしょう。そのうえノンカロリーで満腹感を味わえるので、ダイエット食品としても注目に値します。 また、特筆されるのは昆布に含まれる抗アレルギー成分。この成分は溶け出しにくいため、ダシで摂取するのではなく、昆布を食べることが大切です。アトピー性皮膚炎や花粉症でお悩みの方は、ぜひ昆布を食べる習慣を身につけてみてはいかがでしょう。
カリウム…ナトリウムの排泄促進、高血圧・腎臓病の予防 カルシウム…骨・歯の強化、ストレスの緩和 ヨード…新陳代謝の促進、老化現象の抑制、甲状腺ホルモンの分泌促進 アルギン酸…ナトリウムの排泄促進、コレステロール増加抑制、整腸作用 ラミニン…血圧降下作用