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若狭トピックス

越前若狭のふれあい 特別号 NO.42 2017年5月10日現在

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高浜発電所3、4号機の運転再開に向け体制を強化し安全管理に万全を期してまいります

西川知事(右)に報告する岩根社長(左)
西川知事(右)に報告する岩根社長(左)

 平成29年4月25日、当社は、昨年の高浜4号機起動時の水漏れおよび原子炉自動停止トラブルの再発防止対策等と併せて高浜3、4号機の運転再開のための安全性向上対策について、福井県西川知事をはじめ、関係者へご報告し、運転を再開することとしました。
 原子力発電に対する国民、県民の皆さまのご理解を得ていくためには、当社が強い覚悟と自覚をもって安全確保を図り、発電所の安全・安定運転の実績を積み重ねていくことが何よりも重要なことと考えており、当社は、クレーン倒壊事故の反省を踏まえ、二度とこのような事故を発生させないという固い決意で、協力会社と一体となって、原子力の安全確保・安全意識の向上に全力で取り組んでまいります。
 また、原子力への理解活動について、福井県内はもとより都市部においても発電所見学会を中心にこれまで以上に積極的に取り組むとともに、福井県外における使用済燃料の中間貯蔵については、2020年頃の計画地点確定に向け全社一丸となって取り組んでまいります。
 今回の運転再開が、原子力に対する信頼を得ていくための、重要な段階であることを肝に銘じ、原子力事業本部長の指揮のもと、体制を強化し一つひとつの作業を確実に行ってまいります。

集中的な現場パトロールを行うなど、安全管理を強化します

 原子炉起動前、並列前後において、通常の点検に加え、メーカー、協力会社を加えた約130名がチームを組み、集中的に現場パトロールを実施します。なお、運転期間中もパトロールを継続的に行ってまいります。

燃料装荷から定格熱出力(100%)到達までの間
  • ◎発電所、原子力事業本部間において、テレビ会議システムを24時間接続し、プラントの状況等を共有
    します。
原子炉起動から定格熱出力(100%)到達までの間
  • ◎万が一に備え、発電所の初動対応要員を70名から100名に強化します。
  • ◎発電所支援に従事する原子力事業本部の常駐要員※1を7名から70名に増員し発電所支援体制を強化します。

※1 常駐要員 : 休祭日の対応要員

〈高浜3、4号機運転再開工程(予定)〉
高浜4号機高浜3号機
燃料装荷4/28~5/15月中旬
原子炉起動5月中旬6月上旬
並列5月下旬6月上旬
定格熱出力一定運転開始5月下旬6月中旬
本格運転6月中旬7月上旬

【用語解説】
原子炉起動
…臨界に向けて制御棒の引き抜き作業を開始すること
並列…発電機と送電系統をつなぎ、送電を開始すること
定格熱出力一定運転…原子炉の熱出力を定格値で一定となるよう運転すること
本格運転…原子力規制庁の最終検査(総合負荷性能検査)合格後に運転すること

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