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2017年12月15日
関西電力株式会社

姫路第二発電所のLNG気化器における神戸製鋼所製部材に関する材料検査証明書の書き換えについて

 当社は、平成29年12月8日に、住友精密工業株式会社(以下、住友精密工業)から、姫路第二発電所の設備更新時に納入したLNG気化器※1に使用されている神戸製鋼所製の部材について、神戸製鋼所からの材料検査証明書※2に書き換えがあったとの報告を受けました。

 具体的には、LNG気化器1台に使用されている、神戸製鋼所が住友精密工業に納入したアルミニウム合金製鍛造品について、神戸製鋼所が材質強度試験を行った際、JIS規格値を満足していない一部の測定値を、規格を満たす値に書き換え、材料検査証明書を発行していたものです。

 当該LNG気化器の製造時や現地据付時の耐圧・気密試験、定期検査時の気密試験、運転中の常時監視において、これまで当該設備の不具合は確認されておりませんが、上記の書き換えを踏まえ、まず当該設備の使用を停止しており、書き換えられた部材の品質を確認するとともに、必要に応じて適切な対策を講じてまいります。

 なお、当該設備の使用を停止しても、他のLNG気化器で姫路第二発電所の運営は可能であり、発電に支障はありません。

  1. ※1:液体のLNGを海水によって温めて、気体の天然ガスに変換する機器
  2. ※2:部材の材料について、化学成分や強度について検査結果を記載し、仕様を満たしていることを証明する書類。

以 上

<参考:姫路第二発電所の概要>

  • 所在地:兵庫県姫路市飾磨しかま妻鹿常盤めがときわ
  • 燃料:天然ガス
  既設5号機 既設6号機 1号機 2号機 3号機 4号機 5号機 6号機
運転開始 昭和48年
10月
昭和48年
11月
平成25年
8月
平成25年
11月
平成26年
3月
平成26年
7月
平成26年
9月
平成27年
3月
定格出力 60万kW 60万kW 48.65万kW 48.65万kW 48.1万kW 48.1万kW 48.1万kW 48.65万kW

※1号機から6号機の定格出力は、営業運転開始当初はそれぞれ48.65万kWであったが、平成27年6月10日に発表を行った応急対策工事の実施により46万kWとなり、平成27年12月3日に発表した機器等の手入れにより、48.1万kWに変更。
6号機は平成29年3月9日に、1号機は同年7月10日に、2号機は同年10月31日にそれぞれ定格出力変更による発電事業変更届出書の届出を行い、運転当初の定格出力である48.65万kWにて運転を再開している。

《LNG気化器の容量と運転開始時期、供給先》

No.1 No.2 No.3 No.4 No.5 No.6 No.7 No.8
運転開始 昭和54年
6月
平成27年
2月
平成26年
5月
平成24年
11月
平成24年
10月
平成7年
4月
平成7年
4月
平成7年
4月
容量 120t/h 150t/h 150t/h 150t/h 150t/h 140t/h 140t/h 140t/h
供給先 既設
5・6号機
新設1~6号機 姫路第一発電所5・6号機
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