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2016年12月21日
関西電力株式会社
株式会社関電エネルギーソリューション

関西電力病院の「おおさか環境にやさしい建築賞」の受賞について

 本日、関西電力病院(大阪市福島区福島2丁目1-7)が、「平成28年度おおさか環境にやさしい建築賞」※1の「大阪市長賞」を受賞しました。

 関西電力株式会社(以下、関西電力)は、医療の提供を通じて地域に貢献することを目指し、昭和42年より地域の中核病院として関西電力病院を運営してきました。

 平成27年2月に竣工した新病院は、「地球環境への“負荷”を低減し、治癒環境の“質”を向上させる都市型病院」をコンセプトとしており、今回の受賞は、独創性、先進性にあふれた環境配慮技術の導入、竣工後の運用において継続的に実施した省エネ活動等の積極的な姿勢を評価いただいたものです。

<評価いただいたポイント>
(1)先進的な省エネルギー技術
 高効率なヒートポンプと蓄熱を組み合わせた熱源システム、加湿時のエネルギー効率を最大限に高める気化式加湿方式を採用した空調システム※2、複数の地中熱交換器を組み合わせた複合型地中熱システム※3等、先進的な省エネルギー技術を導入。
(2)環境に配慮した建築デザイン
  • ・病棟の高層部を45度回転させた配置とすることで、周辺の超高層建物との正対を避けて各病室やデイルームからの良好な眺望を確保
  • ・病室のバルコニーの設置レベルを工夫することで日射を遮蔽する「ひさし」の機能と空調室外機置場としての機能を併せ持たせる
(3)BEMS※4を活用したエネルギーマネジメント
 電気・空調・給排水設備等の建物内の全ての設備管理を株式会社関電エネルギーソリューションが一括して実施。BEMSを活用して性能検証と運用改善に継続的に取り組むことで、床面積あたりの一次エネルギー消費量を従来の大規模病院と比較して37%削減※5することに成功。

 関西電力グループは、今度とも、低炭素社会の実現に向けて、省エネ・省COに積極的に取り組んでまいります。

  • ※1:大阪府・大阪市が実施する、地球温暖化やヒートアイランド現象防止等、環境への配慮に優れた建築物を表彰する顕彰制度。環境に配慮した建築物の普及促進及び府民の意識啓発を図ることが目的。
  • ※2:従来の病院の空調システムでは蒸気式加湿方式の採用が一般的だったが、蒸気の供給は熱損失が大きいため、本病院では気化式加湿方式を採用し、高効率なヒートポンプシステムと組み合わせることにより、加湿時のエネルギー効率を高めるよう配慮している。
  • ※3:本病院では、ボアホール型、連壁(SMW)利用型、杭基礎利用型の3方式の熱交換器を併用している。
  • ※4:本病院では、約4,000点の計測ポイントを持つBEMS(Building Energy Management System)を採用し、エネルギーの使用状況を分析している。
  • ※5:「平成15年度ビルの省エネルギー使用に係る実態調査」(一般財団法人 省エネルギーセンター)による調査結果との比較。

以 上

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