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2016年12月2日
関西電力株式会社

原子力発電所の運営状況について

 当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。

1.運転状況について(平成28年12月1日現在)
発電所 電気
出力
(kW)
運転状況 備  考
美 浜
発電所
1号機 廃止※1(H27.4.27 24:00)
(定期検査中※2(H22年11月24日~))
A-充てんポンプ復旧時における水溜りの発見について(詳細は2(3)のとおり)
2号機 廃止※3(H27.4.27 24:00)
(定期検査中※2(H23年12月18日~))
 
3号機 82.6万 第25回 定期検査中
H23年5月14日~未定
 
高 浜
発電所
1号機 82.6万 第27回 定期検査中
H23年1月10日~未定
 
2号機 82.6万 第27回 定期検査中
H23年11月25日~未定
 
3号機 87.0万 停止中※4
H28年3月10日~未定
4号機 87.0万 第20回 定期検査中
H23年7月21日~未定
大 飯
発電所
1号機 117.5万 第24回 定期検査中
H22年12月10日~未定
 
2号機 117.5万 第24回 定期検査中
H23年12月16日~未定
 
3号機 118.0万 第16回 定期検査中
H25年9月2日~未定
 
4号機 118.0万 第15回 定期検査中
H25年9月15日~未定
  • ※1:廃止措置を安全に行うために必要な設備の点検を終了(H27.5.1~7.13)。
  • ※2:法律上、定期検査は廃止措置計画の認可を受けた日をもって終了とみなされる。
  • ※3:廃止措置を安全に行うために必要な設備の点検を終了(H27.5.1~7.17)。
  • ※4:平成28年3月9日、大津地方裁判所において、高浜発電所3、4号機の運転禁止を求める仮処分命令申立てが認められたことにより、停止したもの。
<新規制基準適合性審査に係る申請を行ったプラント>(平成28年12月1日現在)
1.重大事故等対処施設
発電所名 申請 申請日 補正日 許認可日
大飯
3・4号機
原子炉設置変更許可申請 H25.7.8 H28.5.18
H28.11.18
工事計画認可申請 H25.7.8
H25.8.5
H28.12. 1
保安規定変更認可申請 H25.7.8 H28.12. 1
高浜
3・4号機
原子炉設置変更許可申請 H25.7.8 H26.10.31
H26.12.1
H27.1.28
H27.2.12
工事計画認可申請 H25.7.8
H25.8.5※1
H27.2.2
H27.4.15
H27.7.16※2
H27.7.28※2
H27.9.29※3
3号機:H27.8.4
4号機:H27.10.9
保安規定変更認可申請 H25.7.8 H27.6.19
H27.9.29
H27.10.9
使用前検査申請 3号機:H27.8.5
(開始:H27.8.17)
4号機:H27.10.14
(開始:H27.10.21)
3号機:H27.10.14※4
3号機:H27.11.25
4号機:H27.11.25
3号機:H28. 2. 8
3号機:H28.2.26
美浜3号機 原子炉設置変更許可申請 H27.3.17 H28.5.31
H28.6.23
H28.10.5
工事計画認可申請 H27.11.26 H28.2.29
H28.5.31
H28. 8.26
H28.10. 7
H28.10.26
保安規定変更認可申請 H27.3.17
高浜
1・2号機
原子炉設置変更許可申請 H27.3.17 H28. 1.22
H28. 2.10
H28. 4.12
H28. 4.20
工事計画認可申請 H27. 7.3 H27.11.16
H28. 1.22
H28. 2.29
H28. 4.27
H28. 5.27
H28. 6.10
保安規定変更認可申請
使用前検査申請 H28.10.7
(開始:H28.11.14)
  • ※1 H27.2.2の補正書にH25.8.5の申請内容を含めたため、H25.8.5の申請を取り下げ。
  • ※2 高浜発電所3号機および共用設備のうち3号機に分類した設備について補正書を提出。
  • ※3 高浜発電所4号機および共用設備のうち4号機に分類した設備について補正書を提出。
  • ※4 高浜発電所4号機の共用設備の使用前検査時期を高浜発電所3号機の使用前検査工程に反映した記載内容の変更。
2.特定重大事故等対処施設
発電所名 申請 申請日 補正日 認可日
高浜
3・4号機
原子炉設置変更許可申請 H26.12.25 H28. 6. 3
H28. 7.12
H28. 9.21
工事計画認可申請 - - -
保安規定変更認可申請 - - -
<運転期間の延長に係る申請を行ったプラント>(平成28年12月1日現在)
発電所名 申請 申請日 補正日 認可日
高浜1・2号機 運転期間延長認可申請(運転期間60年) H27.4.30 H27.7.3
H27.11.16
H28. 2.29
H28. 4.27
H28. 6.13
H28. 6.20
保安規定変更認可申請(高経年化技術評価など) H27.4.30 H27.7.3
H27.11.16
H28. 2.29
H28. 4.27
H28. 6.13
H28. 6.20
美浜3号機 運転期間延長認可申請(運転期間60年) H27.11.26 H28.3.10
H28.5.31
H28. 8.26
H28.10.28
H28.11.16
保安規定変更認可申請(高経年化技術評価など) H27.11.26 H28.3.10
H28.5.31
H28. 8.26
H28.10.28
H28.11.16
  • ※原子炉等規制法において、運転期間は40年とされているが、その満了に際し、原子力規制委員会の認可を受けることで、1回に限り20年を上限として延長が可能とされている。
2.トラブル情報等について
(1)法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)
なし
(2)安全協定の異常時報告事象
なし
(3)保全品質情報等
発電所名 美浜発電所1号機 発 生 日 平成28年11月8日
件  名 A-充てんポンプ復旧時における水溜りの発見について
事象概要
および
対策等
1.事象の概要
 平成28年11月8日13時30分頃、美浜発電所1号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力34万キロワット、定格熱出力103.1万キロワット、第25回定期検査中)において、充てんポンプ(A、B、C)点検後の水張りが完了し、試運転の準備を行おうとした運転員が、当該ポンプ室内に水溜り(床面:約2m×約2m×約1mm=約4リットル)を発見しました。室内を確認した結果、A-充てんポンプ下部に取付けられている軸封部カバーの配管貫通部から水が漏れていたため、直ちにポンプの入口弁を閉止したところ、漏えいは停止しました。
 なお、本事象による周辺環境への放射能の影響はありません。
2.調査状況
 漏えい箇所を調査した結果、プランジャー(ポンプ軸)に3段あるパッキンのうち、2段目のパッキン(以下、「2次パッキン」という。)を通った水がドレンポットからオーバーフローし、換気用の配管を経由して軸封部カバー内に流入していることを確認しました。なお、分解点検した結果、軸封部やパッキンに異常は認められませんでした。
 水がドレンポットからオーバーフローした原因を調査した結果、試運転時に行う締付け調整前の仮締め状態であった2次パッキンを通過し、ドレンポットに流入する水の量が多い状態であったことを確認しました。
 水張り操作時の状況を調査した結果、水張り後にドレンポットの水面計を確認し、水位上昇のないことを確認していましたが、この時、水面計の指示範囲を下回っており、2次パッキンを通過した水の回収量を十分に確認できていなかったことが分かりました。

※ドレンポット:ポンプの2次パッキンを通過した水を回収するタンク

3.推定原因
 ポンプの水張りを行った際、仮締め状態の2次パッキンを通過した水の量が通常よりも多く、ドレンポットからオーバーフローした水が、換気用配管を経由してポンプのカバー内に流入し、配管貫通部から漏えいしたものと推定しました。また、ドレンポットの水面計に指示が出ておらず、2次パッキンを通過した水の回収量を十分に確認できていませんでした。
4.対  策
 充てんポンプの水張り時には、2次パッキンからドレンポットへの水の回収量を、ドレンポット水面計の指示範囲で確認し、回収量に応じて増締めすることや、2次パッキン仮締め時は目安量を設定し、締め付けることを作業手順書に反映しました。

(以下、平成28年12月5日追記)

※今回の水溜りの推定放射能量は約1.19×10Bqです。
なお、国がトラブル事象として扱う際の条件の1つとして定めている放射能量の基準値は3.7×10Bqです。

以 上

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