プレスリリース
2016
2016年3月4日
関西電力株式会社
原子力発電所の運営状況について
当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。
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- ※1:廃止措置を安全に行うために必要な設備の点検を終了(H27.5.1~7.13)。
- ※2:廃止措置を安全に行うために必要な設備の点検を終了(H27.5.1~7.17)。
- ※3:法律上、定期検査は廃止措置計画の認可を受けた日をもって終了とみなされる。
<新規制基準適合性審査に係る申請を行ったプラント>(平成28年3月3日現在)
発電所名 | 申請 | 申請日 | 補正日 | 許認可日 |
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大飯 3・4号機 |
原子炉設置変更許可申請 | H25.7.8 | - | - |
工事計画認可申請 | H25.7.8 H25.8.5 |
- | - | |
保安規定変更認可申請 | H25.7.8 | - | - | |
高浜 3・4号機 |
原子炉設置変更許可申請 | H25.7.8 | H26.10.31 H26.12.1 H27.1.28 H28.2.10 |
H27.2.12 |
工事計画認可申請 | H25.7.8 H25.8.5※1 |
H27.2.2 H27.4.15 H27.7.16※2 H27.7.28※2 H27.9.29※3 |
3号機:H27.8.4 4号機:H27.10.9 |
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保安規定変更認可申請 | H25.7.8 | H27.6.19 H27.9.29 |
H27.10.9 | |
使用前検査申請 | 3号機:H27.8.5 (開始:H27.8.17) 4号機:H27.10.14 (開始:H27.10.21) |
3号機:H27.10.14※4 H27.11.25 3号機:H28.2.8 |
3号機:H27.2.26 | |
美浜3号機 | 原子炉設置変更許可申請 | H27.3.17 | - | - |
工事計画認可申請 | H27.11.26 | H28.2.29 | - | |
保安規定変更認可申請 | H27.3.17 | - | - | |
高浜 1・2号機 |
原子炉設置変更許可申請 | H27.3.17 | H28. 1.22 H28. 2.10 |
- |
工事計画認可申請 | H27. 7.3 | H27.11.16 H28. 1.22 H28. 2.29 |
- | |
保安規定変更認可申請 | - | - | - |
- ※1 H27.2.2の補正書にH25.8.5の申請内容を含めたため、H25.8.5の申請を取り下げ。
- ※2 高浜発電所3号機および共用設備のうち3号機に分類した設備について補正書を提出。
- ※3 高浜発電所4号機および共用設備のうち4号機に分類した設備について補正書を提出。
- ※4 高浜発電所4号機の共用設備の使用前検査時期を高浜発電所3号機の使用前検査工程に反映した記載内容の変更。
<運転期間の延長に係る申請を行ったプラント>(平成28年3月3日現在)
発電所名 | 申請 | 申請日 | 補正日 |
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高浜1・2号機 | 運転期間延長認可申請(運転期間60年) | H27.4.30 | H27.7.3 H27.11.16 H28. 2.29 |
保安規定変更認可申請(高経年化技術評価など) | H27.4.30 | H27.7.3 H27.11.16 H28. 2.29 |
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美浜3号機 | 運転期間延長認可申請(運転期間60年) | H27.11.26 | - |
保安規定変更認可申請(高経年化技術評価など) | H27.11.26 | - |
- ※原子炉等規制法において、運転期間は40年とされているが、その満了に際し、原子力規制委員会の認可を受けることで、1回に限り20年を上限として延長が可能とされている。
- 2.トラブル情報等について
- (1)法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)
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発電所名 高浜発電所4号機 発 生 日 平成28年2月29日 件 名 原子炉自動停止について 事象概要
および
対策等- 1.事象の概要
- 高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット、第20回定期検査中)は、平成28年2月29日14時01分26秒、並列操作を実施したところ、14時01分26秒、発電機が自動停止し、「主変・発電機内部故障」および「PT(計器用変圧器)故障」の警報が発信し、14時01分27秒、タービンおよび原子炉が自動停止しました。
その後、発電機が自動停止した際、「主変・発電機内部故障」の警報が発信していたため、現地のリレー盤にて、当該警報の発信要素の動作リレーを確認したところ、主変圧器の故障を示す検出回路が動作していることを確認しました。
その結果、発電機自動停止回路が作動したことから、発電機が自動停止に至ったと考えられます。
高浜発電所4号機の排気筒モニタと高浜発電所の周辺モニタの指示値に有意な指示変動はなく、環境への放射能の影響はありません。原子炉停止後の運転パラメータは安定しています。 - 2.調査状況
-
- (1)原子炉停止後の主要機器の外観点検
- 発電機、主変圧器、計器用変圧器、動作した保護リレーM87Bなどについては、外観点検の結果、異常はありませんでした。
また、今回の並列操作について調査したところ、正常に操作が行われていることを確認しました。 - (2)並列作業直後の状況
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今回の定期検査中(平成23年8月)に発電機変圧器保護リレー盤の更新工事を実施しており、発電機内部故障を検出するための保護リレーG87については、並列後の初期負荷(発電機出力5%)状態にて健全性を確認するため、使用しない状態としていました。
また、発電機の内部故障を検出する保護リレーMG87A(主変圧器~発電機を一括で保護)に加え、本来、主変圧器の内部故障を検出する保護リレーM87Bについても、バックアップ保護回路として発電機と主変圧器の故障を検出できるように変更して使用していました。
一方、並列直後の系統からの潮流による保護リレーM87Bに流れた電流値について記録を確認したところ、発電機並列操作直後の発電機に対し、送電系統側から流れる潮流は、瞬間的に発電機を保護し停止させる設定値30%を上回って電力潮流が流入していることを確認しました。
このため、当該リレーが動作したものと推定しました。 - (3)絶縁抵抗測定等
- 外観点検の結果、異常がないことを確認した発電機、主変圧器などの発電設備について、絶縁抵抗測定等を実施し、内部に問題がないことを確認しました。
- 3.今後の予定
- 今後、保護リレーM87Bが動作した原因について、さらに詳細な検討を進めてまいります。
【平成28年2月29日、3月1日お知らせ済み】
- (2)安全協定の異常時報告事象
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発電所名 高浜発電所4号機 発 生 日 平成28年2月20日 件 名 管理区域内における水漏れについて 事象概要
および
対策等- 1.事象の概要
- 高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力87万キロワット、定格熱出力266万キロワット、第20回定期検査中)は、平成28年2月20日15時42分頃、1次冷却材系統の昇温に向け、化学体積制御系統の水をほう素熱再生系統に通水したところ、「一次系床ドレン注意」警報が発信しました。このため、同日15時45分に当該系統への通水を停止するとともに、当社運転員が現場を確認したところ、高浜発電所4号機の原子炉補助建屋の脱塩塔※1室前(EL10.5m)の床面に水溜り(約2m×約4m×約1mm:約8リットル)を発見しました。なお、この事象による環境への放射能の影響はありません。
※1:1次冷却材から樹脂を用いて不純物を取り除くろ過設備。
- 2.調査結果
-
現場確認後、水溜り(放射能量は約1.4×104Bq※2(約1.74Bq/cm3×8リットル))を拭き取り、水溜りのあった箇所は汚染が無いことを確認しました。
また、漏えいした水については、この水溜り以外にも、床面に漏れた水が原子炉補助建屋サンプ等に回収されたものもあり、これらを全て合わせると約34リットルであり、この放射能量は約6.0×104Bqと評価しました。
脱塩塔室前の水溜り周辺を確認したところ、水溜りの上部にある弁2台(B-冷却材脱塩塔の入口側および出口側の弁)の周辺に水滴が付着していることを確認しました。
2台の弁を含むB-冷却材脱塩塔周りの系統を隔離して加圧したところ、B-冷却材脱塩塔の入口側の弁の弁箱とダイヤフラムシートの間から漏えいが認められました。また、B-冷却材脱塩塔の出口側の弁については、漏えいは認められませんでした。このため、漏えい箇所は、B-冷却材脱塩塔の入口側の弁と判断しました。※2:今回の水溜りの推定放射能量(約1.4×104Bq)は、国のトラブル事象の基準値(3.7×106Bq)に比べ、200分の1以下の値となっています。
- 3.推定原因
- B-冷却材脱塩塔の入口側弁の分解点検の結果、弁箱内部に異物や損傷等の異常がないことを確認するとともに、ダイヤフラムシートに劣化等の異常がないことを確認しました。また、弁のボンネットボルト(4本)の締め付け状態を確認した結果、一部のボルトの締め付け圧が低い状態であり、均等に締付されていないことを確認しました。そこで、ボルトの締め付けについて、現場の取り付け状況を調査したところ、当該弁は弁駆動軸が水平方向の弁であり、狭隘な場所に設置されていることからボルトの締め付け作業にあたり、一部のボルトに適正なトルクがかかっていなかったものと推定しました。さらに、B-冷却材脱塩塔の入口側弁の上流側に設置されている圧力計の記録を確認したところ、警報発信前のほう素熱再生系統への通水操作時に一時的な圧力上昇があることを確認しました。これらの結果から、化学体積制御系からほう素熱再生系統への通水操作による系統の圧力の一時的な上昇に伴い、当該弁から漏えいが発生したものと推定しました。
- 4.対 策
- 当該弁のダイヤフラムシートを新品に取替えるとともに、当該弁をはじめ、1次系冷却水が流れる系統の同種の弁(弁駆動軸が水平方向の弁)について、適正に締め付けられていることを確認しました。
また、締め付けにあたっては、作業場所に適した工具を選定するなど、作業に留意することを弁作業手順書に反映しました。
化学体積制御系統の水をほう素熱再生系統に通水する際には、圧力変動の影響が小さくなるよう、化学体積制御系統の抽出水の圧力が低い状態(約1.0MPa)で行うこととし、運転操作所則に反映しました。
【平成28年2月20日、22日お知らせ済み】
- (3)保全品質情報等
- なし
以 上