プレスリリース

2015年7月17日
関西電力株式会社

姫路第二発電所3、4号機 応急対策工事の完了に伴う通常運転の開始について

 姫路第二発電所3号機は、通常運転中の5月9日午前11時30分、蒸気タービンの振動が通常運転時よりも大きくなったことから、自動停止しました。また、姫路第二発電所5号機についても、通常運転中の6月1日午後1時4分、同様の事象により自動停止しました。
 その後、3号機と5号機の当該設備について調査を実施した結果、原因箇所を蒸気タービン最終段動翼と特定したため、型式が同じである姫路第二発電所1号機から6号機の全号機について、同様のトラブルを未然に防止するために、圧力プレート※1を設置する応急対策工事を実施することとしました。

[平成27年5月9日6月1日6月10日 お知らせ済み]

 圧力プレートの設置については、設計検証※2、メーカ工場での検証※3の他、新たに設置した事故対策検討委員会※4における検証内容の確認を経て、各号機において順次、工事を進めています。3、4号機については、圧力プレートを設置し、試運転による実機での機能確認を行った結果、設計どおりに機能していることおよび、設備が健全であることを確認できたため、3号機、4号機ともに、本日午後4時41分に通常運転を開始しました。
 また、他の号機についても、圧力プレートの設置が完了したものから試運転による確認作業を行っており、今後、設計どおりに機能していることを確認できたものから順次、通常運転を開始する予定です。
 なお、取り外した蒸気タービン最終段動翼が折損に至った原因については、現在調査中ですが、引き続き事故対策検討委員会等を通じて究明を進めてまいります。

※1:
取り外した最終段動翼の代わりに設置する鋼製の板で、タービン翼がある場合と同等の蒸気の圧力降下を発生させるとともに、気流の流れを元の状態に整えるために多数の穴が開けられている。圧力プレートは蒸気を受けてもタービンを回す力を出さないため、タービン翼を設置している元の状態と比べて発電効率が低下する。
※2:
これまでの圧力プレート設置実績やデータ解析により、プラントに設置した場合の安全性について机上検証を行うこと。
※3:
製作工場において、実際のプラント同様の蒸気条件とした場合での模型を用いた検証や、実際の圧力プレートの固有振動数確認等、健全性の検証を行うこと。
※4:
姫路第二発電所の最終段動翼損傷に関する原因究明や対策検討等を実施するため、社外専門家を交えて設置した検討会。
<姫路第二発電所の概要>
  既設5号機 既設6号機 1号機 2号機 3号機 4号機 5号機 6号機
運転開始 昭和48年
10月
昭和48年
11月
平成25年
8月
平成25年
11月
平成26年
3月
平成26年
7月
平成26年
9月
平成27年
3月
定格出力 60万kW 60万kW 48.65万kW
(46万kW)
48.65万kW
(46万kW)
48.65万kW
(46万kW)
48.65万kW
(46万kW)
48.65万kW
(46万kW)
48.65万kW
(46万kW)

()内の数値は、応急対策工事後の定格出力

所在地:兵庫県姫路市飾磨区妻鹿常盤町しかまくめがときわちょう
燃料:天然ガス

以 上

<添付資料>

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