プレスリリース

2015年1月25日
関西電力株式会社

下小鳥(しもことり)発電所の起動中止に関する点検結果について

 下小鳥発電所(ダム水路式※1水力発電所。定格出力:14.2万kW)は、停止中の1月22日23時52分頃に、同発電所につながる送電線(27.5万V、下小鳥線)において異常を検知したことにより保護装置が作動し、送電線に通電できない状態となったため、1月23日の起動を中止しました。

 原因については、鉄塔と電線をつなぐがい子の上に多量に積もった雪の影響により通電できない状態となったものと推定しています。

1月23日 お知らせ済み]

 その後、異常を検知した箇所を特定するため、当該送電線の鉄塔59基のうち、鉄塔の上部に雪が多量に積もっていた17基の除雪作業ならびに点検を行った結果、下小鳥線NO.9鉄塔であることを特定しました。
 原因については、アークホーン※2に放電の跡を確認したことから、鉄塔と送電線をつなぐがい子の上に多量の雪が積もり、瞬間的に雪を伝って送電線から鉄塔に電流が流れたため送電設備の保護装置が作動し、送電線に通電できない状態となったものと判明しました。
 また、17基の鉄塔を除雪した後、送電線の通電試験を行った結果、異常がないことを確認できたことから、本日17時00分に下小鳥発電所は通常運転を開始しました。

※1:ダム水路式
ダムで貯めた水を下流に導き発電する方式。ダムに水を貯めておけるため、発電機に流す水の量により発電量を調整することができる。
※2:アークホーン
鉄塔や電柱などに備え付けられているがい子を、放電の衝撃などから保護するための器具のこと。
<下小鳥発電所の概要>
運転開始 昭和48年
定格出力 14.2万kW
所在地:岐阜県飛騨市河合町大谷字せきの平263-1

以 上

<添付資料>

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