プレスリリース

プレスリリース検索
Loading
  • RSS

2013年4月9日
関西電力株式会社

原子力発電所の運営状況について

 当社の原子力発電所における運営状況について、以下のとおりお知らせします。

1.運転状況について(平成25年4月8日現在)
発電所 電気
出力
(kW)
運転状況 備  考
美 浜
発電所
1号機 34.0万 第25回 定期検査中
H22年11月24日〜未定※1
  • ●A−非常用ディーゼル発電機過給機の損傷における原因と対策について
    詳細は2(1)のとおり
    平成25年2月5日2月6日3月18日お知らせ済み】
    当初平成23年4月下旬定期検査終了予定
2号機 50.0万 第27回 定期検査中
H23年12月18日〜未定※1
  •  
3号機 82.6万 第25回 定期検査中
H23年5月14日〜未定※1
高 浜
発電所
1号機 82.6万 第27回 定期検査中
H23年1月10日〜未定※1
  • 当初平成23年4月中旬定期検査終了予定
2号機 82.6万 第27回 定期検査中
H23年11月25日〜未定※1
 
3号機 87.0万 第21回 定期検査中
H24年2月20日〜未定※1
 
4号機 87.0万 第20回 定期検査中
H23年7月21日〜未定※1
 
大 飯
発電所
1号機 117.5万 第24回 定期検査中
H22年12月10日〜未定※1
当初平成23年4月上旬定期検査終了予定
2号機 117.5万 第24回 定期検査中
H23年12月16日〜未定※1
 
3号機 118.0万 運転中  
4号機 118.0万 運転中  
  • ○定期検査中のプラントについては、定期検査開始〜本格運転再開予定時期を記載。
  • ※1 福島第一原子力発電所事故に対する安全対策の実施状況を踏まえ、計画していく。
2.トラブル等情報について
(1)法令に基づき国に報告する事象(安全協定の異常時報告事象にも該当する事象)
発電所名  美浜発電所1号機 発 生 日  平成25年2月5日
件  名 A−非常用ディーゼル発電機過給機の損傷における原因と対策について(添付図参照)
事象概要
および
対 策 等

 美浜発電所1号機は第25回定期検査中のところ、平成25年2月5日、A−非常用ディーゼル発電機の負荷試験のため、9時24分に当該ディーゼル発電機を起動しました。その後、当該ディーゼル発電機から発電所内へ送電する系統へ接続し、当該ディーゼル発電機の出力を100%にするための操作を行い、9時47分に100%出力に到達しましたが、その後、電気出力の低下(3,120kW→約2,000kW)が認められ、屋外の排気筒では黒煙を確認したため、当該ディーゼル発電機を手動停止しました。その際、ディーゼル発電機室内において煙感知器が動作しました。
 本事象は保安規定の運転上の制限を満足しており、周辺環境への放射能の影響はありません。
 なお、電気出力の低下および黒煙の発生原因については、現在調査中です。

平成25年2月5日 お知らせ済み)

 2月6日、原因調査のため当該ディーゼル発電機を目視点検したところ、4台ある過給機※1のうち、1台の過給機でタービン室フランジ面が外れて開口していることを確認しました。この開口部からファイバスコープを挿入し、過給機内部を確認したところ、過給機のタービンロータ(翼と軸の一体構造物)が損傷していることを確認しました。また、当該過給機の下部に複数の金属片を確認しました。
 今後、当該過給機等の詳細な調査を行います。

※1 過給機
過給機とは、排ガスを利用して、ディーゼル機関に燃焼用の空気を圧縮して送風し、出力を増大させる装置のことである。
(参考)
定期検査中は、非常用ディーゼル発電機を含め2台の非常用発電設備が動作可能であることが求められている。事象発生時は、非常用ディーゼル発電機(B)と空冷式非常用発電機1台により、運転上の制限を満足する状態であった。

平成25年2月6日 お知らせ済み)

1.調査結果
(1)当該過給機の工場での詳細点検
・当該過給機では、タービン翼が軸との溶接部で破断し、割れや欠けが確認され、破断面の組織観察の結果、過大な力で引きちぎられた様相が確認されました。また、翼周辺の部品にも損傷が認められました。
・コンプレッサ翼を軸に締め付け固定するためのナットが緩んでおり、軸を引き抜いて点検した結果、軸の挿入部およびナットの締め付け部に周方向の摺動跡が、翼のナット締め付け部に磨耗が確認されました。
(2)ナットの緩みに関する調査
ナットの緩みの原因調査のため、過去の点検実績等を確認しました。
・当該過給機の分解点検は4定検に1回で、前回は第23回定検に現地で実施し、異常は認められませんでした。それ以外は、メーカー工場で実施していました。
・前回点検(現地での点検)を監督したメーカー指導員に聞き取り調査を行ったところ工場と同様に過給機を縦置きにして作業をすることとしたが、専用の縦置き固定治具がなく、補助作業員が過給機を手で支えて、ナットを締め付けていたことが判りました。
・ナット締め付けの再現試験の結果、コンプレッサ翼を手で支えた状態で締め付けた場合、規定の力で締め付けても力が手の方に逃げて、翼を固定する軸方向の締め付け力が不十分な状態となることが判りました。
・締め付け力が不十分な状態では、定格回転時に瞬時的に翼が軸の上を反回転方向に滑ること、さらに締め付け力が低下すると、翼が連続的に滑り出す可能性があることが判明しました。
・締め付けナットは、ナットの緩み方向と翼の滑り方向が同じであるため、翼が連続的に滑り出すとナットが回転して緩み、締め付け力がなくなる可能性があることが確認されました。
(3)過給機損傷事例の調査
  過給機の損傷事例について調査したところ、タービン翼の高速回転による損傷事例と今回の事例の損傷状況が類似していました。
2.推定原因
 前回点検時のナットの締め付け方法が適切でなかったため、コンプレッサ翼の締め付けが不十分となり、その後の定期試験時で翼に瞬時的な滑りが発生し、翼のナット締め付け部が徐々に削れ、締め付け力が低下しました。
 今試験時に、コンプレッサ翼に連続的な滑りが発生して、ディーゼル機関に十分な空気量を送ることが出来ず、電気出力が低下しました。
 さらに、連続的な滑りによりナットが回転して緩み、コンプレッサ翼が軸に固定されない状態となったため、タービン翼の回転数が上昇し、過大な遠心力がタービン翼にかかり損傷したものと推定しました。
3.対 策
(1)過給機の組み立てに当たっては、専用の縦置き固定治具を用いて過給機を固定してナットを締め付けることや、コンプレッサ翼を支えないことを作業手順書に明記します。
(2)ナットの緩み方向がコンプレッサ翼の滑り方向とは逆となるナットと軸に取り替えます。

 損傷した過給機も含めA号機の過給機4台について、上記の対策を施したものと取替え、試運転を行い、健全性を確認します。また、B号機の過給機4台についても、A号機の作業完了後に、上記対策品に取り替えます。

平成25年3月18日 お知らせ済み)

以 上

(2)安全協定の異常時報告事象
なし
(3)保全品質情報等
なし

以 上

<添付資料>