プレスリリース

2011年10月25日
関西電力株式会社

堺港発電所2号機の通常運転開始について

 堺港発電所2号機(定格出力:40万kW)は、運転中の8月13日10時38分にガスタービン内部の異常を示す警報が発信し、自動的に運転を停止しました。
 その後、設備の冷却を待ち、翌14日に内部を目視点検したところ、ガスタービンの羽根の一部に損傷がみられました。
 今後、堺港発電所2号機については、損傷したガスタービンをメーカ工場に搬入し、詳細な点検ならびに原因究明を行うとともに、補修作業を実施します。

[8月14日お知らせ済み]

 当社は、その後の分解点検において、ガスタービン3段および4段動静翼等の損傷を確認しました。
 損傷した原因については、メーカで破断面の組織観察や応力解析などを実施した結果、局所的な材料劣化により3段動翼の一部にき裂が発生し、折損・飛散したことによるものと推定しました。

※局所的な材料劣化・・・ 運転中の高温環境において遠心力などにより、翼の一部で材料に与えられる変形が加速され、材料の粒界などに初期き裂が表れる現象。

 当社は、発電停止以降、早期運転再開に向け、原因究明と復旧工事を進めてまいりましたが、この度、損傷したガスタービンの修理・組立が完了し、試運転を行った結果、特に問題のないことが確認できたため、本日、15時18分に通常運転を開始しました。
 なお、当該ガスタービンの修理には、当初、相当な期間を要すると考えておりましたが、メーカと調整を重ねた結果、動翼全数を含むロータ全体の新製品が調達できたことから、大幅に工期を短縮することができました。

 当社は、今後とも安全最優先を徹底し、安全・安定供給に努めてまいります。

以 上

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