プレスリリース

2011年4月7日
関西電力株式会社

原子力発電所の運転実績等について(平成22年度)

1.運転実績の総括[表−1

 平成22年度の当社原子力発電所(11基,976.8万kW)の運転実績は、発電電力量、時間稼働率、設備利用率とも、22年度当初の計画を下回りました。
 また、21年度実績との比較では、時間稼働率は21年度とほぼ同じで、発電電力量および設備利用率は21年度を上回りました。

表 運転実績の総括

  • ※1  時間稼働率:1年間の暦日時間数(365日×24時間)に対し、実際に発電した時間数の割合。
  • ※2  設備利用率:定格電気出力で1年間運転した場合の発電電力量に対し、実際に発電した電力量の割合。定格熱出力一定運転による発電電力量増加分(11プラントで約2.2%増加)を含む値。
2.運転状況
(1)定期検査[表−2

 平成22年度に定期検査を終了したプラントは7基あり、これらの定期検査期間の平均日数(調整運転期間※3含む)は約128日間[21年度実績:約114日(8基)]でした。最も短い期間は美浜2号機で92日間、最も長い期間は大飯2号機で164日間でした。
 定期検査における主な大型工事としては、各発電所において600系ニッケル基合金溶接部の応力腐食割れの予防保全として加圧器管台の取替工事、および既設設備の耐震性を一層向上させるための耐震裕度向上工事を行っています。

  • ※3 並列から本格運転再開までの期間。
(2)運転期間※4表−2

 平成22年度に定期検査を開始したプラントは8基あり、前回定期検査終了(本格運転再開日起算)から定期検査開始までの運転期間は、平均で約375日間[21年度実績: 346日間]でした。最も運転期間が長かったのは、美浜2号機の394日間[21年度実績:美浜1号機、大飯4号機の396日間]でした。

  • ※4 運転期間(定期検査間隔:解列から本格運転再開)は定期検査開始日を含まない。また、トラブル等で停止した期間は含む。
(3)異常事象等[表−4

 法律に基づき国へ報告した事象はなく[21年度実績: 3件]、安全協定に基づき報告した異常事象は10件[21年度実績: 6件]、軽微な事象5件[21年度実績: 6件]、合計15件あり、いずれの事象においても周辺環境への放射能の影響はありませんでした。
 異常事象等15件の内訳として、原子炉停止が1件、発電停止が1件、出力抑制が1件、運転上の制限の逸脱が2件、労働災害が3件、火災などその他事象が7件ありました。

3.輸送実績[表−67、8

 新燃料、使用済燃料、低レベル放射性廃棄物の輸送実績は、表−67、8に示すとおりでした。

以 上

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