プレスリリース

2009年9月28日
関西電力株式会社

CO2ヒートポンプ式熱風発生装置の開発について
~ ヒートポンプによる高温熱風発生を実現 ~

 当社は、このたび、株式会社前川製作所(以下、前川製作所)と共同で、ヒートポンプにより最高120℃の高温熱風を発生する、COヒートポンプ式熱風発生装置を、世界で初めて開発しました。

 熱風発生装置は、各種の食品工業や製造業の乾燥工程等で使用され、比較的高温の熱風を必要とする場合が多いことから、これまではガスや重油等の化石燃料を用いたボイラを熱源とするものが主流でした。

 今回開発したCOヒートポンプ式熱風発生装置は、家庭用として広く普及しているエコキュート(COヒートポンプ式給湯機)と同じヒートポンプ技術を応用することで、最高120℃の高温熱風の発生を実現しました。
 各種の食品工業や製造業の乾燥工程等への導入が可能になるとともに、ヒートポンプの効率の良さを活かすことで、ランニングコストやCO排出量の大幅な削減が可能となります。
 今回開発したCOヒートポンプ式熱風発生装置の特徴は以下のとおりです。

1最高120℃の高温熱風
・COヒートポンプ技術の活用により、世界で初めて最高120℃の高温熱風 の発生を実現
2ランニングコスト、CO排出量の大幅な削減を実現
・ヒートポンプの効率の良さを活かし、重油焚きボイラと比較してランニングコストを約40%、CO排出量を約70%削減
3電気式の高い信頼性
・燃焼やボイラ補給水の水質劣化等による機器損傷の恐れが無く、高い信頼性

 本装置は、前川製作所が、平成21年10月から販売を開始します。
 当社は、引き続き、ヒートポンプを用いた高効率で環境性に優れた新商品の開発など、お客さまのより良い暮らしやビジネスの実現につながる新たな商品開発に、積極的に取り組んでまいります。

以 上

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