プレスリリース

2009年6月19日
関西電力株式会社

舞鶴発電所2号機建設工事中における作業員の被災事故にかかる報告書の提出について

 平成21年6月4日14時頃、舞鶴発電所2号機の建設工事に伴う排気ダクト組立工事※1を実施していたところ、ダクトを構成する鉄板が倒れ、工事会社の作業員2名の方がお亡くなりになり、1名の方が負傷されました。

平成21年6月4日お知らせ済み)

 当社は、平成21年6月5日付で経済産業省原子力安全・保安院から、厳重注意を受けるとともに、本件事故にかかる原因および再発防止対策について、平成21年6月19日までに同院に報告するよう、指導を受けました。

 本日、当社として以下のとおり原因を推定し、再発防止対策について取りまとめ、同院に報告しました。

【推定原因】
側板からの荷重を負担すべきチェーンブロック※2を作業手順どおり適切な時期に設置しなかったため、ターンバックル※3が変形し側板が転倒したものと推定した。
【再発防止対策】
<排気ダクト組立工事における転倒事故の再発防止対策>
排気ダクト組立時には、十分な強度の転倒防止工法を採用し、この転倒防止措置を完了するまでは側板をクレーンで吊った状態に保持する。当社は、本作業の安全性が確保されていることについて、元請会社から報告を受けその内容を確認する。
<建設工事全般の再発防止対策>
当社は、建設工事全般の安全管理について、より実効性のある仕組みの構築に向けて、元請会社および協力会社と協業で検討を進める。

 当社としては、今後二度とこのようなことが起きないよう、今回策定した再発防止対策の徹底に努めてまいります。

  • ※1 ボイラーの燃焼ガスを煙突に導くためのダクトの組立作業。
  • ※2 鎖を用いて引っ張ることで側板を固定する機械。
  • ※3 側板の傾きを調整するために、側板と底板の間に取り付けた長さ調整機能を持った金属製の部材。

以 上

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