プレスリリース

2009年3月31日
関西電力株式会社

当社原子力発電所 耐震安全性評価の中間報告書(追補版)の提出について

 当社は本日、「当社原子力発電所 発電用原子炉施設に関する耐震設計審査指針の改訂に伴う耐震安全性評価結果中間報告書」(平成20年3月31日報告)の追補版を取りまとめ、経済産業省、福井県、立地町等に提出しました。

 昨年3月に当社が提出した中間報告書については、現在、原子力安全・保安院の審議会※1や原子力安全委員会で審議が行われているところですが、当社は、平成21年2月25日に原子力安全・保安院より示された「活断層等に係る中間的整理(案)」※2(以下、「中間的整理(案)」という)および新潟県中越沖地震の知見※3ならびに福井県原子力安全専門委員会でのご意見等を踏まえ、3月3日の原子力安全・保安院の審議会において基準地震動Ssを再計算(美浜発電所:750ガル、大飯発電所:700ガル[中間報告時は、美浜、大飯発電所ともに600ガル]、高浜発電所:550ガル[中間報告時から変更なし])してお示しし、直ちに設備の耐震安全性評価を進めていくこととしていました。

 本日提出した中間報告書(追補版)では、今回、改めて基準地震動を上記数値に見直し、当社原子力発電所の全号機(注:中間報告時は各発電所1号機のみ)について、上記基準地震動Ssをもとに原子炉建屋や安全上重要な主要施設※4の耐震解析を実施し、その全てにおいて耐震安全性が確保されていることを確認しました。

 また併せて、原子力発電所の安全機能が確実に保持される目安となる弾性設計用地震動Sd※5についても、それぞれ発電所の原子炉建屋に対する評価を行い、評価基準を満足していることを確認しました。

 これらの評価結果については、引き続き原子力安全・保安院の審議会や原子力安全委員会等の場において、審議されるものと考えておりますが、当社としては、原子力発電所の耐震安全性をより一層確実なものにし、地域の皆さまにご安心を頂けるよう、今後とも、真摯に対応してまいります。

  • ※1:総合資源エネルギー調査会−原子力安全・保安部会−耐震構造設計小委員会−地震・津波、地質・地盤合同ワーキンググループCサブグループおよび構造ワーキンググループBサブグループで審議
  • ※2:「若狭湾周辺地域原子力発電所(敦賀発電所、高速増殖原型炉もんじゅ、美浜発電所、大飯発電所および高浜発電所)に係る耐震設計審査指針の改訂に伴う耐震安全性評価(活断層等に係る評価の中間的整理)(案)」(平成21年2月25日原子力安全保安院、平成21年3月3日改訂、平成21年3月26日改訂)
  • ※3:「新潟県中越沖地震を踏まえた原子力発電所等の耐震安全性評価に反映すべき事項について」 (原子力安全・保安院より平成20年9月4日発出)
  • ※4:美浜発電所1〜3号機、高浜発電所1〜4号機、大飯発電所1〜4号機の原子炉容器、蒸気発生器、炉内構造物、一次冷却材管、余熱除去ポンプ、余熱除去配管、原子炉格納容器、原子炉建屋、原子炉補助建屋、制御棒(挿入性)
  • ※5:「耐震設計審査指針の改訂に伴う既設原子力施設の耐震安全性評価における弾性設計用地震動Sdによる確認等について」(平成21年2月20日経済産業省原子力安全・保安院)

以 上

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