プレスリリース

2009年2月5日
関西電力株式会社

農事用電力契約に関する電気料金の請求誤りについて

 当社は、農事用電力※1をご契約のお客さまで、使用休止のお申し出の際に主開閉器※2による遮断(以下「スイッチオフ休止」と記載)を希望された場合、前回検針日から休止日までの使用量については、次回検針日に検針の上で確定していますが、平成20年12月10日、お客さまの一部について当該検針が行われていないことが判明しました。

  • ※1 農事用電力… 農事用のかんがい排水のために動力を使用する需要で、契約電力が原則として50キロワット未満であるもの。農耕期に限って使用する形態から、使用する期間を予めご連絡いただき、その都度、電気の送電、遮断を繰り返し行う。使用休止に関して、スイッチオフ休止の場合と、配線で遮断する場合があり、後者は、休止日に同作業と合わせて検針する。なお、休止期間中は電気料金が発生しないため検針は行わない。
  • ※2 主開閉器(ブレーカー)… 一定以上の電流が流れたときに自動的に回路を切る安全装置。

 これを受け、農事用電力の契約全数について、同様の事象がないかを確認した結果、平成20年9月16日から12月10日の間にスイッチオフ休止をされたお客さまのうち、578件で検針が行われておらず、機械的に、使用量がないものとして前回検針時の計器指示数に基づき電気料金を算定したことにより、202件の請求誤りがあることが判明しました。

 本件の発生原因は、調査の結果、営業システム※3の切替えの際に、農事用電力契約の使用休止に関するプログラムの一部に誤りがあったこと、また、動作テストに不備があり、その誤りを発見できなかったことであることが明らかになりました。その結果、本来実施すべき検針の予定データが作成されず、検針が行われないまま請求するに至りました。
 再発防止のため、まず当該プログラムについては、12月10日に修正を完了しました。さらに、従来、営業システムを開発・切替えする際に実施していた動作テストのパターンに農事用電力契約のスイッチオフ休止に関する項目を追加し、動作テストを確実に実施するとともに、検針予定データが作成されていない場合にエラーメッセージを帳票に出力させ、日常的にチェックできるよう営業システムを改善します。

  • ※3 営業システム… お客さまの契約管理および電気料金の算定・請求等に関するシステム。平成20年9月16日以降、同システムの再構築に伴い、新旧システムの切替えを段階的にエリアを拡大して実施してきた。

 このたび、電気料金の請求誤りが判明したお客さまには、深くお詫び申し上げるとともに、現在、料金精算に関する協議を行っています。

 なお、上記の調査結果および再発防止対策について、本日、近畿経済産業局に報告しました。
 当社としては、本件を重く受け止め、今後、二度とこのようなことを起こさないよう、再発防止策を徹底してまいります。

以 上

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