プレスリリース

2008年8月27日
関西電力株式会社

大飯発電所3号機原子炉容器Aループ出口管台溶接部の傷の調査状況について

 当社は、大飯発電所3号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力118万キロワット、定格熱出力342万3千キロワット)の原子炉容器Aループ出口管台の600系ニッケル基合金溶接部の傷(1箇所)の深さを確認するため、これまでに、工事計画認可申請書の記載板厚を、傷を含めた幅約11cmの部分について全周にわたり70mmから64mmに変更し、深さ約10.5mmまで研削しましたが、傷は消えませんでした(この時点の板厚約64.1mm。なお元の板厚は約74.6mm)。
 さらに深く研削を行うため、7月30日に、工事計画認可申請書の記載板厚を、傷を含めた箱状(軸方向の幅約11cm、周方向の幅約13cm)の部分のみ64mmから53mmに、その他の部分を70mmに変更する手続きを行い、強度上の問題がないことを国にもご確認頂いた上で、8月8日に研削を再開しました。
 本事象による周辺環境への影響はありません。


 その後、深さ約20.3mm(当該部分の板厚約54.3mm)まで研削した結果、8月23日、外観目視観察で傷が認められず、渦流探傷試験でも有意な信号指示が確認されなくなりました。さらに念のため追加研削(約0.7mm)を行い、傷がないことを確認しました(当該部分の板厚約53.6mm)。


 今後は、当該部分の寸法や傷がないことについて国の確認を受けるとともに、本事象にかかる原因と対策をとりまとめ、国をはじめご関係各所に報告したいと考えています。なお、今後の定期検査工程については現時点で未定です。

以  上

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