プレスリリース

2008年3月17日
関西電力株式会社

MOX燃料調達に関する品質保証システム監査(事前監査)結果の報告について

 当社はこのたび、高浜発電所3、4号機のプルサーマル計画の準備作業として、原子燃料工業株式会社 熊取事業所(以下「原燃工」という)およびメロックス社 メロックス工場(以下「メロックス工場」という)に対して実施した品質保証システム監査において、両事業所のMOX燃料製造に関する品質保証システムがMOX燃料調達を進めるにあたって適切であることを確認し、その結果を取りまとめた報告書を、本日、福井県、高浜町および京都府に提出しました。
 今回の監査は、平成16年5月から6月にかけて実施した品質保証システム監査結果を確認するため、再度実施したものであり、次のとおり現地において監査を行いました。




【実施概要】
監査対象 原燃工 メロックス工場
実施体制
管理責任者 原子力事業本部副事業本部長
監 査 員 監査員および検査員として社内承認された当社社員
    (監査リーダ1名、監査員2名)
当社の監査能力を補完し、品質保証システム監査の信頼性を高めるために、第三者機関である仏・ビューローベリタス社から審査員が参加(原燃工監査に1名、メロックス工場監査に2名参加)した。
現地監査期間 平成20年2月12日 平成20年2月18日〜21日
監査方法 管理文書・記録の確認、現場確認、経営トップ他関係者へのヒアリング
確認事項
1 品質マネジメントシステムがISO9001:2000(※)等の要求事項に基づき構築・維持されていること
(※)品質マネジメントシステムの国際規格
2 製造管理(原燃工)および製造(メロックス工場)の業務プロセスとして、原燃工はメロックス工場を適切に管理・指導する仕組みがあること、及びメロックス工場は原燃工の要求事項を適切に製造プロセスに反映する仕組みがあること
3 BNFL問題再発防止対策を適切に反映する仕組みがあること
4 輸入燃料体検査制度に適合するため、当社の要求事項を適切に反映する仕組みがあること
5 メロックス工場にて発生した九州電力(株)向けMOX燃料製造時の製造管理用部品の組み込み事象を踏まえ、識別管理が確実になされること
監査結果 不適合に該当するものはなく、原燃工の品質保証システムは、元請会社として製造管理業務を進めるにあたって、当社の品質保証に関する要求事項を満足することを確認した。 不適合に該当するものはなく、メロックス工場の品質保証システムは、海外MOX燃料加工メーカとして製造業務を進めるにあたって、当社の品質保証に関する要求事項を満足することを確認した。


 当社としては、今後とも地元の皆さまをはじめ、関係者の方々のご理解を賜りながら、プルサーマル計画の準備作業を進めてまいりたいと考えております。

以  上

[別 紙1]関係各社の概要
[別 紙2]品質保証システム監査(事前監査)結果の概要
[参 考]海外MOX燃料調達に係る業務プロセス

[報告書]海外MOX燃料調達に関する品質保証システム監査結果について
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