プレスリリース

2003年5月16日

美浜発電所2号機の出力降下について

 美浜発電所2号機(加圧水型軽水炉 定格電気出力50万キロワット、定格熱出力145万6千キロワット)は、定格熱出力一定運転中のところ、2次系給水系統(2系統)のうち、B系統の第5高圧給水加熱器(*1)のドレン流量に微増傾向が認められたため、5月8日より各種関連パラメータの監視強化を行っていました。その後も、ドレン流量の微増傾向が継続していることから、原因は伝熱管からの漏えい(*2)である可能性が高いと判断し、5月17日午前0時から出力降下を開始し、午前1時15分頃に定格電気出力の約75%として、高圧給水加熱器伝熱管等の点検を行うこととします。
 なお、当該高圧給水加熱器は2次系機器であり、今回の事象による環境への放射能の影響はありません。

以 上

(*1) 高圧給水加熱器
 蒸気発生器に送り込む2次冷却水(給水)を温めるために設置されているU字管タイプの熱交換器であり、伝熱管内を流れる2次冷却水を高圧タービンの排気蒸気により加熱するためのものである。加熱後の蒸気はドレン水(凝縮水)となり、給水系統に戻る。
(*2)  伝熱管より漏えいした給水は、ドレン水とともに同じ給水系統に戻るため、系統の外に出るものではない。

(経済産業省によるINESの暫定評価)
基準1 基準2 基準3 評価レベル
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INES:国際原子力事象評価尺度



<参考資料>


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